参天製薬株式会社の最新の四半期決算報告書が公開されました。医療用医薬品事業を中心に成長を続けているようです。売上収益の伸びが高く、営業利益も大幅に増加しているなど、好調な業績となりました。今後の医療分野での更なる活躍が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 参天製薬株式会社
証券コード: 45360
決算期: 3月期
参天製薬株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
参天製薬の決算期は3月期で、年に4回(6月、9月、12月、3月)四半期報告書を発表しています。次の本決算は2023年6月に予定されています。
主な事業
参天製薬は眼科医療分野に特化した製薬会社です。緑内障治療剤、眼感染症治療剤、アレルギー性結膜炎治療剤など、眼科用医薬品の開発・製造・販売を行っています。技術力と製品開発力に優れており、海外市場でもグローバルに事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上収益は2,228億円と前年同期比で11.5%増加しています。営業利益は362億円と大幅な黒字に転換しており、売上高営業利益率は16.2%となっています。医療用医薬品事業を中心に好調な業績を維持しているようです。
売上・利益の推移
売上収益は年々着実に増加しており、直近3年間で1,997億円→2,198億円→2,228億円と順調に伸びています。利益面でも改善が見られ、営業利益は前年同期の赤字から黒字に転換しています。今後も成長軌道を維持できるものと期待されます。
四半期連結貸借対照表について
資産合計は4,278億円で、前期末比66億円の増加となっています。負債は1,298億円で、主な増加はその他の流動負債の増加です。一方、純資産は2,980億円と前期末比47億円増加しています。
資産の部
資産は前期比で66億円増加しています。その主な要因は、現金の増加、棚卸資産の増加、有形固定資産の増加などです。営業債権の流動化による減少もありました。
負債の部
負債は前期比で20億円増加しています。主な増加はその他の流動負債の増加です。一方で未払法人所得税等が減少しました。
純資産の部
純資産は前期比で47億円増加しました。自己株式の取得による減少はあったものの、利益剰余金の増加やその他の資本の構成要素の増加などにより、親会社所有者帰属持分比率は69.8%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の△3.8%から7.5%に改善しており、ROEも同様に前年同期の△5.3%から9.1%に好転しています。損失から大幅な黒字に転換し、収益性が向上したことがわかります。今後は更なる事業成長と資本効率の向上が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは594億円の収入と、大幅な増加となっています。一方で投資活動は57億円の支出、財務活動は313億円の支出となっています。現金及び現金同等物の残高は820億円と手元流動性も十分に確保できています。
配当の支払額
中間配当金は1株当たり16円、年間配当金は1株当たり32円を予定しています。前期から変更はなく、安定した配当政策を維持しています。
今後の展望
新中期経営計画では、医療用医薬品事業の最大化に注力するとともに、収益性の改善や組織体制の強化に取り組んでいきます。2026年度以降は、新規パイプラインの上市による更なる成長が期待できそうです。今後も着実な業績拡大と株主還元の充実が見込まれます。
編集部のまとめ
参天製薬は、眼科医療分野に特化した優れた技術力と開発力を持つ企業です。当期の業績は好調で、売上収益、営業利益ともに大幅に増加しました。今後も医療用医薬品の拡大と新製品の上市により、さらなる成長が期待できそうです。配当も安定して支払われており、株主還元も充実しています。参天製薬の今後の動向に注目していきたいと思います。
参天製薬株式会社の決算日や配当についてまとめました。
参天製薬の決算期は3月期で、年4回の四半期報告書を発表しています。直近の決算は2023年12月期の第3四半期決算でした。配当は年2回(中間配当・期末配当)支払われており、中間配当は1株当たり16円、年間では32円の配当を予定しています。安定的な配当政策が続いています。