扶桑薬品工業株式会社の第101期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

扶桑薬品工業株式会社の決算報告をご紹介します。医薬品事業を中心に、安定した業績を維持している企業の業績を、ご覧いただきましょう。

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企業情報

企業名: 扶桑薬品工業株式会社
証券コード: 45380
決算期: 2023年3月期(2022年4月1日〜2023年3月31日)

扶桑薬品工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

扶桑薬品工業株式会社の決算日は3月31日です。毎年4月〜翌年3月までが会計期間となっており、6月に定時株主総会が開催され、11月と翌年2月に中間配当と期末配当がそれぞれ支払われます。

主な事業

扶桑薬品工業株式会社は、医療用医薬品や医療用機械器具の製造・販売を主な事業としています。特に、人工腎臓用透析剤「キンダリー」を中心とした腎臓関連製品や、輸液製剤など生命維持に不可欠な基礎的な医薬品を多く手掛けています。さらに、コ・プロモーション契約に基づく収入なども事業の一部となっています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期累計期間の業績は、売上高は428億30百万円と前年同期比9.2%の増加、営業利益は18億43百万円と6.3%の減少となりました。主な要因は、原材料価格の高騰により売上総利益率が低下したことです。一方、経常利益は18億29百万円、四半期純利益は12億27百万円とそれぞれ減少しました。

売上・利益の推移

過去3年間の売上高は510億15百万円(2023年3月期)、419億48百万円(2022年3月期)、384億74百万円(2021年3月期)と、着実に増加してきました。一方、営業利益は22億15百万円(2023年3月期)、20億33百万円(2022年3月期)、17億51百万円(2021年3月期)と推移しています。利益面では、原価率の上昇などの課題はありますが、売上高の伸びにより総じて堅調な業績を誇っています。

四半期連結貸借対照表について

扶桑薬品工業株式会社の財務状況は安定しています。2023年12月末時点の総資産は777億9百万円で、前事業年度末から52億43百万円増加しました。負債は416億32百万円と前事業年度末から48億14百万円増加しましたが、純資産は360億77百万円と健全な水準を維持しており、自己資本比率は46.4%となっています。

資産の部

資産の部では、現金及び預金の減少はあったものの、受取手形及び売掛金商品及び製品有形固定資産などが増加しています。医薬品事業を支える生産体制の維持と商品在庫の確保に注力していることがうかがえます。

負債の部

負債の部では、支払手形及び買掛金短期及び長期借入金が増加しています。事業拡大に伴う運転資金需要の高まりや設備投資資金の調達が行われています。

純資産の部

純資産の部では、利益剰余金やその他有価証券評価差額金が増加しており、株主資本は健全に推移しています。自己株式の取得も行われるなど、株主還元策も積極的に実施されています。

ROAとROE

扶桑薬品工業株式会社のROA(総資産利益率)は2.3%、ROE(自己資本利益率)は3.4%となっています。医薬品業界の特性上、重量物の占める割合が高いため、資産効率は必然的に低くなる傾向にありますが、売上高の伸長により収益力は安定的に推移しています。今後は収益性のさらなる改善が課題といえます。

キャッシュフロー

営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しており、製品の安定供給に向けた設備投資などに活用されています。一方で、自己株式の取得などにより財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。全体として、財務体質の健全性が維持されていると評価できます。

配当の支払額

扶桑薬品工業株式会社は、株主への適切な利益還元を重要な経営課題の一つと位置付けています。2023年3月期は年間70円の配当を実施しており、2023年12月期第3四半期累計期間では年間70円の配当を予定しています。今後も、業績に応じた配当政策を維持していく方針です。

今後の展望

扶桑薬品工業株式会社は、安定的な経営基盤の下、人工腎臓用透析剤やその他の基幹製品の販売拡大に取り組むとともに、後発医薬品市場の開拓にも注力していく方針です。また、自社製品の研究開発投資の強化や、新たな収益機会の創出にも期待が寄せられています。今後も、医薬品の安定供給と経営基盤の強化に傾注していくことが重要だと考えられます。

編集部のまとめ

扶桑薬品工業株式会社は、人工腎臓用透析剤やその他の基礎的な医薬品を中心とした事業で、安定した業績を収めています。総資産利益率や自己資本利益率は業界平均を下回るものの、健全な財務体質と着実な成長を実現しています。今後は収益力の向上と、中長期的な成長に向けた研究開発投資の強化などが課題となりそうです。安定的な医薬品供給と経営基盤の強化を両立させていく企業として、注目に値する存在といえるでしょう。

扶桑薬品工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。

扶桑薬品工業株式会社の決算日は3月31日で、年2回(6月と12月)の配当を実施しています。2023年3月期の年間配当は70円、2023年12月期第3四半期累計期間の配当予想も年間70円と、株主還元に積極的な企業といえます。引き続き、安定的な業績と経営基盤の強化に期待が寄せられています。

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