東和薬品株式会社の決算報告書をご紹介します。ジェネリック医薬品事業を中心に、健康関連新規事業の展開にも注力している同社の、好調な業績内容をお伝えします。
企業情報
企業名: 東和薬品株式会社
証券コード: 45530
決算期: 2023年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)
東和薬品株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東和薬品株式会社は、連結決算における連結子会社9社の決算日を12月末日から3月末日に変更したため、今回の第3四半期は2023年4月1日~2023年12月31日までの決算となっています。
主な事業
東和薬品株式会社は、ジェネリック医薬品事業をコア事業としつつ、海外市場での拡大や新しい健康関連事業の展開にも取り組んでいます。ジェネリック医薬品の製造・販売を中心とした国内事業と、欧州やアメリカでのグローバル展開がこの企業の主な事業内容です。
今期の業績と利益率は?
東和薬品の当第3四半期連結累計期間の業績は好調で、売上高は1,683億2,500万円(前年同期比19.9%増)、営業利益は132億400万円(同146.7%増)、経常利益は171億6,900万円(同270.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は115億1,800万円(同480.4%増)となりました。
売上・利益の推移
東和薬品では、近年の追加品の販売数量の伸長と、研究開発費等の販売費及び一般管理費の減少により、着実に売上高と利益が増加してきています。前年同期比で見ると大幅な増収増益となっており、企業業績は好調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産が前連結会計年度末比43,338百万円増加の4,146億8,500万円、負債が31,412百万円増加の2,658億6,500万円、純資産が11,926百万円増加の1,488億2,000万円となりました。
資産の部
資産の部では、建設仮勘定の増加16,781百万円、受取手形及び売掛金の増加12,756百万円、棚卸資産の増加6,741百万円、現金及び預金の増加6,444百万円などが主な増加要因となっています。
負債の部
負債の部では、長期借入金の増加33,297百万円が主な増加要因となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金の増加8,565百万円、為替換算調整勘定の増加3,334百万円などが主な増加要因となっています。
ROAとROE
東和薬品のROAは前連結会計年度末時点で3.6%、ROEは6.1%となっています。これらの指標は前年同期と比べて大幅に改善しており、企業の収益性が高まっていることが分かります。高い利益率を背景に、資産効率と株主資本効率が高まっているものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローが152億2,900万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが105億8,900万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが43億3,200万円の収入となり、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は306億200万円となりました。
配当の支払額
東和薬品は、2023年6月27日開催の定時株主総会決議および2023年11月13日開催の取締役会決議に基づき、1株当たり30円の中間配当を実施しています。この配当は前年同期と同水準となっています。
今後の展望
東和薬品は、「人々の健康に貢献し、こころの笑顔を大切にする」という企業理念のもと、ジェネリック医薬品事業の国内外での拡大と、新しい健康関連事業の展開に注力していきます。国内では生産能力の増強や品質管理体制の強化、海外では欧米市場での事業拡大を図るなど、中期的な成長を目指していく方針です。
編集部のまとめ
東和薬品の第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅に増加しており、非常に好調な業績となりました。国内外のジェネリック医薬品事業を中心に、健康関連新規事業の展開にも取り組む同社は、今後の更なる成長が期待できるでしょう。配当も前年並みを維持しており、株主還元にも力を入れています。
東和薬品株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東和薬品株式会社は、2023年3月期第3四半期決算(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表しました。ジェネリック医薬品事業が好調で、売上高、利益ともに大幅に増加しています。また、1株当たり30円の配当を実施しており、株主還元にも力を入れています。今後も健康関連事業の展開など、同社の成長が期待されます。