株式会社中京医薬品の最新四半期決算報告書を分析しましょう。中京医薬品は、家庭医薬品の小売りや卸売り、売水事業など幅広い事業を展開する医薬品メーカーです。今期の業績は順調に推移しており、売上高や経常利益などが前年同期比で大幅に増加しています。特に小売部門や卸売部門の好調が目立ちますね。また、売水事業部門も売上高や利益率の改善が見られ、事業の多角化が奏功しているようです。今後も、健康志向の高まりや防災意識の向上などから、中京医薬品の事業拡大が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社中京医薬品
証券コード: 45580
決算期: 2024年3月期
株式会社中京医薬品の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社中京医薬品の決算期は3月31日です。四半期決算は、6月30日、9月30日、12月31日、3月31日に行われます。
主な事業
株式会社中京医薬品は、家庭医薬品等の小売販売や卸売販売、配置販売などを行う「家庭医薬品等販売事業」と、ミネラルウォーター等の「売水事業」を主要な事業として展開しています。医薬品や日用品、健康食品など、幅広いラインナップを取り扱っており、地域に密着したサービスを提供しています。また、ペットボトル飲料のOEM生産なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は順調で、売上高は4,912百万円と前年同期比で9.7%の増加となりました。利益面でも、営業利益は286百万円と46.7%の大幅増、経常利益は300百万円と43.3%増と好調に推移しています。特に、家庭医薬品等販売事業の小売部門と卸売部門、売水事業部門の収益力が大きく改善されていることが収益拡大の要因となっています。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は4,479百万円(前年同期)、4,912百万円(当期)と9.7%の増加、経常利益は209百万円(前年同期)、300百万円(当期)と43.3%の大幅増益となっています。小売部門や卸売部門が好調に推移したことが業績拡大の主因です。今後も健康志向の高まりなどから、さらなる売上と利益の向上が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社中京医薬品の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は5,399百万円で、前期末比157百万円の増加となっています。主な増減要因としては、現金及び預金が182百万円増加したことがあげられます。一方、負債合計は2,765百万円で、前期末比106百万円の増加となりました。これは主に短期借入金の増加によるものです。純資産合計は2,634百万円で、前期末比50百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,285百万円と前期末比182百万円増加しています。一方で、商品及び製品が491百万円、委託商品が465百万円と、在庫が増加傾向にあります。これは売上拡大に伴うものと考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が1,060百万円と前期末比230百万円増加しています。これは運転資金の確保のためと推察されます。一方で、支払手形及び買掛金は261百万円、電子記録債務は213百万円と、仕入債務が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,706百万円と前期末比38百万円増加しています。これにより、自己資本比率は48.8%となっており、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
株式会社中京医薬品のROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)の推移をみると、ROAは前年同期の4.0%から3.5%に低下しています。一方、ROEは前年同期の4.3%から3.5%に低下しています。これは、利益が増加したものの、資産と自己資本がそれ以上に増加したために、利益率が低下したものと考えられます。今後は、更なる収益力の向上と資産効率の改善に努め、ROA、ROEの改善につなげていくことが課題といえます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況をみると、営業活動によるキャッシュ・フローは259百万円の収入となっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは24百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは52百万円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物の増加額は182百万円となり、手元流動性が改善されています。今後も、収益力の向上に合わせて、キャッシュ・フローの改善が期待できそうです。
配当の支払額
株式会社中京医薬品は、年2回の配当を実施しています。第2四半期末と期末に、それぞれ1株当たり2.5円を支払っています。この結果、年間配当金は5.0円となっています。配当性向は比較的低い水準にあり、今後も株主還元の強化が期待できそうです。
今後の展望
株式会社中京医薬品は、健康志向の高まりや防災意識の高まりなどから、今後も安定的な業績拡大が期待できます。特に、小売部門や売水事業部門の成長が期待されます。同時に、新商品の開発や新サービスの提供など、顧客ニーズに合わせた事業展開にも注力していく方針です。また、M&Aなどを通じた成長戦略の推進も検討していくとのことです。今後も、収益力と企業価値の向上に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社中京医薬品は、家庭医薬品等の販売や水事業を中心に、幅広い事業を展開する企業です。当第3四半期の業績は順調に推移しており、売上高、営業利益、経常利益がいずれも前年同期比で大幅な増加となっています。特に、小売部門や卸売部門、売水事業部門の収益力が大きく改善されたことが業績拡大の要因となっています。今後も健康・防災意識の高まりから事業成長が期待できそうです。同社は健全な財務体質を維持しながら、収益力と企業価値の向上に注力していく方針で、株主還元の強化にも期待が高まっています。
株式会社中京医薬品の決算日や配当についてまとめました。
株式会社中京医薬品の決算日は3月31日で、年2回の配当を実施しています。第2四半期末と期末にそれぞれ1株当たり2.5円を支払っており、年間配当金は5.0円となっています。今後も、収益力の向上に合わせた株主還元の強化が期待されます。