株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所の2024年第1四半期決算が発表されました。この企業は医薬品、再生医療製品の開発を手がける創薬ベンチャー企業です。新薬候補の研究開発と、すでに承認を受けた製品のライセンス販売を強化し、着実に成長を続けています。
企業情報
企業名: 株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
証券コード: 45760
決算期: 12月
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は12月で、第1四半期決算は2024年5月13日に発表されました。
主な事業
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、医薬品、再生医療製品の研究開発を手がける創薬ベンチャー企業です。眼科領域や神経疼痛治療薬などの新薬候補の開発を進めています。また、すでに承認を受けた眼科手術補助剤や緑内障治療剤のライセンス販売を手掛けており、国内外で着実に事業を拡大しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高が104.8億円と前年同期比で16.5%増加しました。一方で、研究開発費の増加などにより営業損失は31.8億円となりました。今後も積極的な新薬開発に取り組むことで、中長期的な利益成長が期待できます。
売上・利益の推移
同社の売上高は、ライセンス収入を中心に着実に増加しています。2023年12月期は128.0億円となり、前期比3.2%増加しました。一方で、研究開発費の先行投資により、経常損失は82.8億円となりました。今後は新薬候補の開発進捗によりさらなる収益拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表では、総資産2,117.3億円、負債1,158.6億円、純資産958.8億円となっています。資産では現金及び預金が1,387.6億円と手元流動性が確保されています。一方で、長期借入金が373.7億円と増加しており、今後の資金調達に注目が集まります。
資産の部
資産は主に現金及び預金が1,387.6億円と大きな割合を占めています。また、前渡金が230.6億円となっており、研究開発投資が活発であることがうかがえます。
負債の部
負債では、長期借入金373.7億円が大きな割合を占めています。金融機関からの資金調達により、研究開発投資に必要な資金を確保しているものと考えられます。
純資産の部
純資産は958.8億円となっています。利益剰余金が2,763.2億円の債務超過となっており、今後の新薬候補の開発進捗に期待がかかっています。
ROAとROE
ROAは前期の△34.3%から大きな改善は見られませんが、今後の新薬候補の上市によって収益性が向上すれば、ROAの改善も期待できます。一方でROEは△25.6%と低水準が続いており、株主資本の有効活用が課題といえます。今後の新薬開発の成果に注目が集まります。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては、当期末現金及び預金残高が1,387.6億円と手元流動性が確保されています。研究開発投資に伴う支出が大きいものの、ライセンス収入などにより、当面の事業活動に必要な資金は確保できているといえます。今後の新薬開発の進捗に合わせて、さらなる資金調達も検討されることが予想されます。
配当の支払額
同社は創薬ベンチャーであり、新薬開発に注力するため、配当を実施していません。今後は収益力が向上し、成長投資と株主還元のバランスが取れるようになれば、配当の検討も考えられると期待されます。
今後の展望
同社は、眼科領域や神経疼痛治療薬などの新薬候補の開発を積極的に推進しています。既存の上市品からのライセンス収入も安定的に推移しており、中長期的な成長が期待できます。研究開発費の増加に伴う先行投資の影響は当面続くものの、新薬の上市によって収益力が向上すれば、ROAやROEの改善にもつながると考えられます。今後の新薬開発の進捗に注目が集まります。
編集部のまとめ
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、創薬ベンチャーとして眼科領域や神経疼痛治療薬などの新薬候補の開発を積極的に推進しています。既存の上市品からのライセンス収入も安定的に推移しており、中長期的な成長が期待できます。研究開発費の増加による先行投資の影響は当面続くものの、新薬の上市により収益力の向上が見込まれます。今後の新薬開発の進捗に注目が集まります。
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所の決算期は12月で、第1四半期決算は2024年5月13日に発表されました。一方で、同社は創薬ベンチャーであり、新薬開発に注力するため、現時点では配当を実施していません。今後は収益力の向上により、株主還元の検討も期待されます。