シンバイオ製薬株式会社の2024年第1四半期決算が発表されました。この会社は医薬品開発を主な事業としており、今回の決算では、売上高が大幅に減少したものの、研究開発投資を積極的に行っていることが伺えます。また、四半期連結貸借対照表からは、手元の現金が6,545百万円と豊富に確保されていることが分かります。今後の新薬開発の進展に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: シンバイオ製薬株式会社
証券コード: E24682
決算期: 12月
シンバイオ製薬株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
シンバイオ製薬株式会社の決算日は12月31日です。決算の発表は通常翌年5月頃に行われます。
主な事業
シンバイオ製薬株式会社は、医薬品の研究開発および製造販売を主な事業としています。特に、自社開発の抗がん剤「トレアキシン」や抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」などの新薬開発に注力しています。医療分野における革新的な製品の創出を目指しています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は597百万円と前年同期比で61.3%の大幅な減少となりました。一方で、研究開発費への投資が691百万円と増加したため、営業損失は806百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は777百万円となりました。
売上・利益の推移
シンバイオ製薬株式会社は、新薬開発に積極的に取り組んでいるものの、ここ数期は赤字決算が続いています。売上高は2023年第1四半期の1,544百万円から大幅に減少しており、利益も2023年第1四半期の4百万円の黒字から777百万円の赤字に転落しています。新薬の早期上市に期待が集まっています。
四半期連結貸借対照表について
シンバイオ製薬株式会社の総資産は7,716百万円となっています。流動資産は7,628百万円と全体の9割以上を占めており、そのうち現金及び預金が6,545百万円と大きな割合を占めています。一方、負債は718百万円と小さな水準に抑えられています。
資産の部
シンバイオ製薬の資産の中心は現金及び預金で、6,545百万円の手元流動性を確保しています。また、売掛金が472百万円、商品及び製品が172百万円となっています。
負債の部
負債の部は718百万円と小さな水準に抑えられており、その内訳は未払金が663百万円が主なものとなっています。
純資産の部
純資産は6,998百万円となっています。資本金が18,222百万円、資本剰余金が18,197百万円と大きな数値となっています。この結果、自己資本比率は86.9%と非常に健全な水準を維持しています。
ROAとROE
シンバイオ製薬のROA(総資産利益率)は現在マイナスとなっており、またROE(自己資本利益率)も赤字のため算出できていません。新薬開発への設備投資や研究開発費の増加などで、一時的に収益性は低下しているものの、今後の新薬上市に期待がかかっています。
キャッシュフロー
シンバイオ製薬の手元現金は6,545百万円と非常に潤沢な水準を維持しています。この資金を活用し、研究開発投資などに積極的に取り組んでいくことが期待されます。財務基盤は強固で、今後の成長に向けた投資余力がある状況と言えるでしょう。
配当の支払額
シンバイオ製薬は配当を実施していません。研究開発投資に重点を置いており、当面は内部留保の活用により新薬開発を進めていく方針のようです。中長期的な企業価値の向上に注力しているといえます。
今後の展望
シンバイオ製薬は、抗がん剤「トレアキシン」や抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」の開発を中心に事業展開しています。特に「ブリンシドフォビル」は、アデノウイルス感染症への有効性が示されるなど、今後の成長が期待されています。また、新規ライセンス導入やM&Aなどにも積極的に取り組むことで、中長期的な企業価値向上を目指していきます。
編集部のまとめ
シンバイオ製薬は、医薬品開発を中心とした事業を展開しています。今回の決算では、既存製品の売上が減少した一方で、研究開発投資を積極的に行ったことにより赤字決算となりました。しかし、手元資金は6,545百万円と豊富に確保されており、今後の新薬開発に向けた投資余力がある状況です。特に抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」の開発が注目されており、同社の中長期的な成長が期待されます。
シンバイオ製薬株式会社の決算日や配当についてまとめました。
シンバイオ製薬の決算日は12月31日で、決算発表は通常翌年5月頃に行われます。また、同社は配当を実施していません。研究開発投資に注力し、内部留保の活用による新薬開発に取り組むことで、中長期的な企業価値の向上を目指しています。