ブライトパス・バイオ株式会社の2023年3月期第3四半期決算報告が発表されました。がん免疫治療薬の創出に向けた研究開発を推進し、注目されている企業です。業績面でも営業損失が前期より大幅に改善するなど、順調な滑り出しとなっています。今後の新薬開発の進捗とともに、株価の動向にも注目が集まりそうですね。
企業情報
企業名: ブライトパス・バイオ株式会社
証券コード: 45940
決算期: 2023年3月期
ブライトパス・バイオ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ブライトパス・バイオ株式会社の決算日は3月31日です。年4回の四半期決算と年1回の本決算が行われています。今回発表された決算は2023年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績となります。
主な事業
ブライトパス・バイオ株式会社は、がん免疫治療薬の創出を目指して研究開発を行っている企業です。iPS細胞由来のナチュラルキラーT細胞(iPS-NKT)を使ったがん細胞療法や、HER2抗原を標的とするCAR-T細胞療法、免疫チェックポイント阻害抗体の開発などに取り組んでいます。革新的ながんの新薬創出に期待が寄せられています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、営業損失947,173千円と前年同期(1,218,371千円)から大幅に改善しています。また、四半期純損失は953,765千円と、前年同期(1,225,382千円)から縮小しました。研究開発投資が大きな支出となっているものの、着実に損失の圧縮が進んでいる状況です。
売上・利益の推移
ブライトパス・バイオ株式会社は現在、新薬開発段階にあるため売上高は低水準で推移しています。当第3四半期の売上高は67千円と前年同期(5,229千円)から大幅に減少しましたが、これは研究開発活動に注力しているためです。利益面では、研究開発投資の増加により営業損失や四半期純損失が続いているものの、損失額は徐々に縮小傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
ブライトパス・バイオ株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産、負債、純資産のそれぞれの状況が確認できます。
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は1,428,572千円と、前事業年度末(1,701,444千円)から272,872千円減少しています。主な要因は現金及び預金の減少です。研究開発投資に充当したことで手元流動性が低下しています。
負債の部
当第3四半期会計期間末の負債合計は655,819千円と、前事業年度末(133,903千円)から521,915千円増加しています。これは社債500,000千円の増加が主な要因です。新薬開発に必要な資金調達を進めています。
純資産の部
当第3四半期会計期間末の純資産合計は772,753千円と、前事業年度末(1,567,541千円)から794,787千円減少しています。これは四半期純損失953,765千円を計上したことが主な要因です。
ROAとROE
ブライトパス・バイオ株式会社はまだ新薬開発段階にあるため、ROAやROEは低水準で推移しています。研究開発投資が先行している状況です。今後、新薬の承認や販売開始により収益が改善すれば、収益性指標の上昇が期待できます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、研究開発活動に伴う支出の増加により営業キャッシュ・フローがマイナスとなっています。一方で、社債の発行により財務キャッシュ・フローがプラスとなっています。今後、新薬上市時の収益確保により、キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
ブライトパス・バイオ株式会社は、現在、配当を行っていません。新薬開発に注力しているため、内部留保の活用により研究開発費用の確保に注力しています。今後、新薬上市後の収益改善により、配当の検討が行われる可能性があります。
今後の展望
ブライトパス・バイオ株式会社は、がん免疫治療薬の開発を積極的に推進しています。iPS-NKT細胞療法やHER2 CAR-T細胞療法などの新薬候補の臨床試験が進行中であり、今後の承認取得や上市に期待が集まっています。また、免疫チェックポイント阻害抗体の開発も行っており、革新的ながん治療薬の創出に尽力しています。
編集部のまとめ
ブライトパス・バイオ株式会社は、がん免疫治療薬の研究開発に注力している企業です。当第3四半期決算では、営業損失と四半期純損失が前年同期から大幅に改善するなど、徐々に業績が好転しつつあります。今後の新薬開発の進展に期待が寄せられる一方で、研究開発投資の増加により収益性指標は低水準にとどまっています。ブライトパス・バイオの株価動向にも注目が集まりそうですね。
ブライトパス・バイオ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ブライトパス・バイオ株式会社の決算日は3月31日で、年4回の四半期決算と年1回の本決算が行われています。また、新薬開発に注力しているため、現在は配当を行っていません。今後の業績改善により、配当の検討が行われる可能性があります。