artience株式会社の決算が発表されました!この企業は化学製品などの製造・販売を手がける大手メーカーです。今回の決算では、売上高が過去最高を記録し、大幅な増収増益となりました。事業構造の変革や高機能製品の拡販など、企業の取り組みが成果につながっていることが分かります。また、株主還元にも力を入れており、配当金も増額されています。今後の成長が期待される企業だと言えるでしょう。
企業情報
企業名: artience株式会社
証券コード: 46340
決算期: 12月期
artience株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
artience株式会社の決算日は12月31日です。決算発表は毎年3月下旬に行われます。第1四半期決算は5月中旬、第2四半期決算は8月中旬、第3四半期決算は11月中旬に発表されます。
主な事業
artience株式会社は、化学製品の製造・販売を主な事業としています。主力製品には、液晶ディスプレイやEV用リチウムイオン電池に使われる機能性材料、プラスチックの着色剤、包装容器用のインキなどがあります。また、印刷インキや接着剤の製造・販売にも力を入れています。グループ会社を通じ、国内外に製造拠点を持ち、グローバルに事業展開しています。
今期の業績と利益率は?
artience株式会社の当期の業績は増収増益となりました。売上高は817億27百万円と前年同期比9.2%の増加、営業利益は43億54百万円と大幅な増益(前年同期比128.0%増)となりました。主力事業の拡大や価格改定の効果などにより、営業利益率も5.3%と改善しています。
売上・利益の推移
artience株式会社の売上高は、直近3年間で3220億円から822億円へと順調に増加しています。一方、営業利益も128億円から43億円と大きく伸びています。収益性の向上に取り組んでおり、売上高営業利益率も4.0%から5.3%に改善してきました。事業構造改革やコスト削減など、企業体質の強化が功を奏してきたと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
artience株式会社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産が4,579億円と前期末から101億円増加しています。円安の影響で海外子会社の資産が増加したほか、設備投資により有形固定資産も増えています。一方、純資産は2,638億円で、自己資本比率は55.3%と健全な水準を維持しています。有利子負債の増加も見られますが、全体として財務体質は良好だと評価できるでしょう。
資産の部
流動資産は2,333億円で、現金・預金や受取手形・売掛金が主な内訳です。固定資産は2,245億円となっており、設備投資による有形固定資産の増加や株価上昇に伴う投資有価証券の増加が特徴的です。
負債の部
流動負債は1,167億円、固定負債は1,940億円となっています。長期借入金の増加などで固定負債が増加しています。ただし、有利子負債の増加に合わせて、自己資本の充実も図られています。
純資産の部
純資産合計は2,638億円と前期末から81億円増加しています。利益剰余金の積み増しや為替変動による為替換算調整勘定の増加などが要因です。自己資本比率も55.3%と健全な水準を維持できています。
ROAとROE
artience株式会社のROA(総資産経常利益率)は1.1%、ROE(自己資本利益率)は1.6%となっています。前期に比べROAは0.4ポイント、ROEは0.6ポイントそれぞれ上昇しています。経常利益の増加や自己資本の充実により、企業の収益性と資本効率が改善してきていることが分かります。今後さらなる収益力の向上に期待がかかっています。
キャッシュフロー
artience株式会社のキャッシュフローをみると、営業活動によるキャッシュフローはプラス33億円となっています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュフローはマイナス25億円と、積極的な設備投資が行われています。また、財務活動によるキャッシュフローはマイナス12億円で、借入の返済や配当金の支払いが主な要因です。全体としては現金及び預金が578億円と、健全な水準を維持しています。
配当の支払額
artience株式会社は、株主還元にも力を入れています。当期の年間配当金は1株当たり45円と、前期から据え置きとなりました。配当性向は23.2%と、企業の成長を維持しつつ、株主への還元も行っていることがわかります。今後も安定的な配当を目指していくことが期待されます。
今後の展望
artience株式会社は、「高収益既存事業群への変革」、「戦略的重点事業群の創出」、「経営基盤の変革」に取り組んでおり、その成果が今期の業績に表れています。今後も、EV関連や機能性材料、包装材料などの成長事業の拡大に注力していく方針です。中期経営計画でも売上高4,000億円、営業利益300億円の目標を掲げており、更なる企業価値向上を目指しています。引き続き注目が集まる企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
artience株式会社の2023年12月期決算は、大幅な増収増益となりました。主力製品の好調な販売や価格改定の効果などにより、収益性が大幅に改善しています。また、積極的な設備投資や株主還元策の実施など、企業の成長に向けた取り組みが注目されます。今後の継続的な業績拡大に期待が高まっている企業だと評価できるでしょう。
artience株式会社の決算日や配当についてまとめました。
artience株式会社の決算日は12月31日で、決算発表は毎年3月下旬に行われます。配当金は1株当たり45円が予定されており、配当性向は23.2%となっています。今後も安定的な配当を目指していくことが期待されます。