株式会社市進ホールディングスは、学習塾や介護サービスの運営を行う教育と介護の大手企業です。この度の決算報告では、学習塾部門の好調な推移や介護事業の強化など、同社の事業展開に前向きな変化が見られます。今後もサービスの質の向上と新規事業の開拓に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社市進ホールディングス
証券コード: E04958
決算期: 2月末
株式会社市進ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社市進ホールディングスの決算期は2月末です。そのため、第1四半期の決算時期は2024年7月12日となっています。
主な事業
株式会社市進ホールディングスは、教育サービス事業と介護福祉サービス事業を主力としています。教育サービス事業では、学習塾の運営を中心に、映像授業コンテンツの制作などを手がけています。一方、介護福祉サービス事業では、有料老人ホームやデイサービスなどの運営を行っています。これらの事業を通して、人々の生涯にわたる「学び」と「生活支援」のニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が39億6,652万円、営業損失は2億3,599万円となりました。学習塾部門の業績が堅調に推移したことなどから、全体としては前年同期比で増収となっています。一方、人件費や賃借料などの固定費が先行して発生したため、営業損失となりました。利益率の改善は今後の課題となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は約18億円、経常利益は7億6,195万円と安定して推移しています。教育サービス事業を中心に、生徒数の確保や新規事業の開拓により、着実な成長を続けていると言えます。ただし、季節変動の影響もあり、第1四半期は例年、損失計上となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末の貸借対照表を見ると、総資産は125億7,181万円となっています。前連結会計年度末に比べて、4億3,772万円減少しています。主な要因は、現金及び預金の減少によるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が52億7,387万円、固定資産が72億9,794万円となっています。流動資産の主な内訳は現金及び預金、売掛金等です。一方、固定資産の主な内訳は有形固定資産、敷金及び保証金などです。
負債の部
負債の部では、流動負債が33億7,872万円、固定負債が67億9,334万円となっています。流動負債の主な内訳は短期借入金、未払金等です。固定負債は主に長期借入金によって構成されています。
純資産の部
純資産の部では、2億3,997万円となっています。前連結会計年度末に比べて、3億3,619万円減少しています。主な要因は利益剰余金の減少によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、前期の5.8%から当期1四半期では-2.5%に低下しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)も前期の13.3%から当期1四半期では-9.3%と大幅に悪化しています。これは主に第1四半期の季節変動の影響により損失を計上したことが要因です。通期では改善が期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況については、当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フロー計算書が開示されていないため、前期の情報をみると、営業活動によるキャッシュ・フローが10億4,392万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが-5億8,898万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが-5億5,536万円のマイナスとなっています。今後の投資動向や借入返済などに注目が必要です。
配当の支払額
株式会社市進ホールディングスは、株主への利益還元として、年間10円の配当を行っています。第1四半期においても、2024年4月9日の取締役会で、前期末の2月末基準日に基づき、1株当たり10円の期末配当の支払いを決議しました。安定配当を維持していく方針のようです。
今後の展望
株式会社市進ホールディングスは、教育サービス事業における新規校舎の開設や、介護福祉サービス事業の拡大を図っています。特に介護事業では、2024年3月に株式会社ライブコアサポートを子会社化するなど、事業基盤の強化に取り組んでいます。今後も人材の確保や経費の効率化に努め、収益力の向上を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社市進ホールディングスの第1四半期決算では、教育サービス事業の好調な推移や、介護福祉サービス事業の強化などが注目されました。短期的には季節変動の影響で損失計上となりましたが、中長期的には着実な成長が期待できる企業といえます。今後も新規事業の開拓や経費の適正化など、さまざまな取り組みに注目していきたいと思います。
株式会社市進ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社市進ホールディングスの決算期は2月末で、第1四半期決算は2024年7月12日に発表されました。同社は、年間10円の配当を行っており、第1四半期の期末配当も1株当たり10円が支払われることが決定しています。安定的な配当政策を維持しつつ、事業基盤の強化にも取り組んでいる企業といえるでしょう。