東京ディズニーリゾートの人気が復活してきました。株式会社オリエンタルランドの2023年度第3四半期決算は好調でした。売上高が前年同期比32.8%増加し、経常利益も65.0%増加しました。テーマパークの入園者数やゲスト1人当たり売上高が増加し、訪日外国人旅行客数の回復も追い風になっています。
企業情報
企業名: 株式会社オリエンタルランド
証券コード: 46610
決算期: 2023年3月期
株式会社オリエンタルランドの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オリエンタルランドの決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日を基準日として行われています。
主な事業
株式会社オリエンタルランドはテーマパーク事業、ホテル事業、その他事業を営んでいます。主な事業は東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの運営で、国内有数の人気テーマパークとなっています。ホテル事業ではディズニーホテルの展開、その他事業ではモノレール事業などを行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は好調でした。売上高は466,276百万円と前年同期比で32.8%の増加、営業利益は141,667百万円と65.4%増加しています。東京ディズニーリゾートの入園者数とゲスト1人当たり売上高の増加が主な要因です。
売上・利益の推移
コロナ禍の影響で2020年度、2021年度の業績が大幅に減少しましたが、2022年度以降は回復基調にあります。2023年度第3四半期の売上高は466,276百万円で、経常利益は142,499百万円と大幅に改善しました。テーマパークの人気回復と訪日外国人旅行客の増加が業績を押し上げています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点での連結貸借対照表は、資産合計が1,322,807百万円、負債合計が394,958百万円、純資産合計が927,849百万円となっています。前年度末に比べ、総資産は9.6%増加し、純資産も11.8%増加するなど、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
資産の部は1,322,807百万円と前期末比9.6%増加しました。流動資産は438,306百万円と25.6%増加し、有価証券の増加などが主な要因です。固定資産は884,501百万円と3.2%増加しており、建設仮勘定の増加が寄与しています。
負債の部
負債の部は394,958百万円と前期末比4.8%増加しました。流動負債は202,570百万円と25.6%増加し、1年内償還予定の社債の増加が影響しています。一方、固定負債は192,388百万円と10.7%減少しました。
純資産の部
純資産の部は927,849百万円と前期末比11.8%増加しました。利益剰余金の増加などにより、自己資本比率は70.1%まで改善しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の4.9%から5.7%に、ROEは前年同期の7.2%から8.6%に上昇しました。業績の回復や資産効率の向上、自己資本比率の改善などが貢献しています。今後も収益力と資本効率性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、詳細な開示がありませんでしたが、営業活動によるキャッシュ・フローが増加傾向にあることから、収益力の回復が進んでいると見られます。今後の投資活動や財務活動のキャッシュ・フローにも注目が必要でしょう。
配当の支払額
2023年度第2四半期(中間期)までの配当は、1株当たり22円の支払いがありました。さらに2023年度第3四半期(期末)には1株当たり5円の配当を行う予定です。業績の回復に伴い、株主還元の強化が図られています。
今後の展望
株式会社オリエンタルランドは、2024年度の財務目標を上方修正しました。連結営業利益1,600億円レベル、連結営業キャッシュ・フロー1,800億円レベル、ROE11%レベルを目指します。東京ディズニーリゾート40周年イベントの好評が続くなか、訪日外国人の増加も追い風となっています。今後も業績の伸びが期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社オリエンタルランドの2023年度第3四半期決算は好調でした。コロナ禍からの回復が進み、売上高、営業利益、経常利益が大幅に増加しました。テーマパークの人気回復と訪日外国人の増加が主な要因です。財務面でも資産効率の改善や株主還元の強化が見られ、今後の業績拡大に期待が高まります。
株式会社オリエンタルランドの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オリエンタルランドの決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日を基準日として行われています。配当は年2回(中間期・期末)支払われており、2023年度は1株当たり22円(中間期)と5円(期末)の合計27円の配当が予定されています。業績回復に伴い、株主還元強化の姿勢が窺えます。