アイサンテクノロジー株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比14.1%増の31億3,450万円と好調な数字を残しています。自社ソフトウェアや計測機器の販売が好調に推移しており、グループ会社の子会社化などに伴う新規事業の拡大にも期待がかかっています。今後も自動運転技術の実用化に向けた取り組みを強化し、サービスの拡充を目指していきます。
企業情報
企業名: アイサンテクノロジー株式会社
証券コード: E04980
決算期: 3月期
アイサンテクノロジー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
アイサンテクノロジー株式会社の決算日は3月31日です。決算時期は年1回の年間決算で、第4四半期決算となります。
主な事業
アイサンテクノロジー株式会社は、自社開発のソフトウェアの販売や、計測機器の販売、さらに三次元計測の請負業務や自動運転関連システムの開発・販売などを手掛けています。様々な分野で高度な技術をもつ企業として活躍しており、社会インフラの構築に貢献しています。
今期の業績と利益率は？
今期第3四半期の業績は売上高31億3,450万円（前年同期比14.1%増）、営業利益7,886万円（同32.3%増）と好調な結果を残しました。特に自社ソフトウェアの販売や自動運転関連の事業が伸長しています。利益率も営業利益率2.5%（前年同期1.8%）と改善が見られます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は着実に増加しており、2023年3月期は46億3,380万円となりました。一方で、利益面では2022年3月期に大幅な増益となった後、2023年3月期は2億4,074万円と若干減少しています。しかし、2024年3月期第3四半期では営業利益が7,886万円と32.3%増と好調に推移しているため、通期での増益を期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が74億8,467万円となっています。前期末比で5億1,758万円の減少となりました。
資産の部
流動資産は55億2,601万円と前期末比4億9,956万円の減少です。これは主に現金及び預金が4億6,853万円減少したことによります。一方で、固定資産は19億5,866万円とほぼ横ばいとなっています。
負債の部
負債合計は14億7,285万円と前期末比4億8,453万円減少しました。これは主に支払手形及び買掛金が4億1,766万円減少したことによります。
純資産の部
純資産は60億1,182万円と前期末比3,305万円減少しました。利益剰余金が2,660万円減少したほか、その他の包括利益累計額が3,170万円増加しています。
ROAとROE
ROAは前期の3.0%から当期は1.5%に低下しています。これは主に総資産が増加したことによる影響です。一方、ROEは前期の4.0%から当期は0.9%と低下しています。これは利益の減少と自己資本の増加によるものです。今後は利益率の改善と株主資本の効率的な運用が課題となります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが3億5,889万円の収入となりましたが、投資活動によるキャッシュ・フローが3,992万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが9億260万円の支出となり、現金及び現金同等物が4億6,853万円減少しました。
配当の支払額
2023年6月27日の定時株主総会において、1株当たり15円の配当が決議されました。これは前期比2円増配となります。配当性向は33.8%となっています。
今後の展望
アイサンテクノロジー株式会社は、今後も自動運転技術の実用化に向けた取り組みを強化し、各地域での実証実験を進めていく方針です。また、グループ会社化したメーカーの修理事業や自社ソフトウェアの販売拡大など、新たな収益源の開拓にも注力していきます。これらの取り組みにより、持続的な成長と企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
アイサンテクノロジー株式会社は、自社ソフトウェアや計測機器、自動運転関連システムなど、幅広い事業を展開しています。2023年度第3四半期は売上高・利益ともに前年同期を上回る好業績を残しました。今後も自動運転技術の実用化やグループ会社の買収など、新たな成長分野への取り組みを強化していくことが期待されます。安定した財務基盤を持ち、配当も堅調に推移していることから、アイサンテクノロジー株式会社は持続的な企業成長が期待できる銘柄と言えるでしょう。
アイサンテクノロジー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アイサンテクノロジー株式会社の決算日は3月31日で、年1回の年間決算を行っています。配当は2023年6月27日の定時株主総会において、1株当たり15円と前期比2円の増配が決議されました。今後も安定した配当政策を維持していくことが期待されます。
