明光義塾を運営する株式会社明光ネットワークジャパンの2023年第1四半期決算が発表されました。売上高は5,157百万円と前年同期比で6.9%の増収となり、営業利益は52百万円と59.8%減少しました。明光義塾事業は堅調に推移し、新規事業の人材事業も成長しつつあり、先行投資を行いながらも全体としては健全な業績となりました。今後も教育サービス事業の強化とデジタル化を進め、更なる成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社明光ネットワークジャパン
証券コード: E04981
決算期: 8月期
株式会社明光ネットワークジャパンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社明光ネットワークジャパンの決算日は8月31日で、通常11月中に第1四半期決算を発表します。その後2月、5月、8月に本決算を順次発表する年4回の決算スケジュールです。
主な事業
株式会社明光ネットワークジャパンは、主力事業である明光義塾の直営校運営とフランチャイズ展開、日本語学校事業、人材事業などを行っています。明光義塾は全国に約1,700校を展開する学習塾事業の中核をなしています。近年は日本語学校とHRソリューション事業への注力も強化し、多角化を進めています。
今期の業績と利益率は?
2023年第1四半期の業績は、売上高5,157百万円、営業利益52百万円、経常利益72百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失10百万円でした。売上高は前年同期比6.9%増収と好調に推移しましたが、先行投資の影響で営業利益は59.8%減少しました。利益率は低下したものの、全体としては安定した業績となりました。
売上・利益の推移
明光義塾の直営事業、フランチャイズ事業、日本語学校事業などの売上高は順調に推移しています。過去3年間の売上高は約21,000百万円を維持しており、安定した収益基盤を築いています。一方で、先行投資の影響による利益率の低下が課題となっています。今後はコストコントロールを強化しつつ、新規事業の強化で収益性の改善を目指します。
四半期連結貸借対照表について
明光ネットワークジャパングループの2023年11月30日時点の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
資産合計は15,765百万円で、前期末比46百万円減少しました。主な変動は、現金及び預金が621百万円減少した一方で、売掛金が175百万円増加したことによります。固定資産は5,563百万円と173百万円増加しており、投資有価証券が142百万円増加しています。
負債の部
負債合計は4,759百万円で、前期末比152百万円増加しました。主な変動は、賞与引当金が191百万円増加した一方で、契約負債が20百万円減少したことによります。
純資産の部
純資産合計は11,005百万円で、前期末比197百万円減少しました。利益剰余金が363百万円減少した一方で、その他有価証券評価差額金が164百万円増加しています。自己資本比率は69.8%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
明光ネットワークジャパングループのROA(総資産経常利益率)は直近で0.5%、ROE(自己資本利益率)は0.1%と低下傾向にあります。これは先行投資の増加により利益が減少した影響が大きいです。今後は新規事業の収益化とコストコントロールの強化で収益性を改善し、ROA、ROEの向上を目指します。
キャッシュフロー
2023年第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが△405百万円の減少、投資活動によるキャッシュ・フローが△76百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが△139百万円の減少となりました。現金及び預金が621百万円減少しており、先行投資に伴う支出増加が影響しています。今後は収益性の向上により、キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
明光ネットワークジャパンは、株主還元の一環として安定配当の実施を基本方針としています。2023年10月12日開催の取締役会において、2023年8月期末配当金として1株当たり12円の配当を決議しました。配当金総額は304百万円で、前期比わずかながら増加しています。今後も安定配当の維持を目指します。
今後の展望
明光ネットワークジャパンは、「ファン・イノベーション”Fan・Fun Innovation”」を中期経営方針に掲げ、既存事業のさらなる強化とともに、新規事業の育成に注力していきます。特に人材事業の拡大と教育DXの推進に力を入れ、収益性の向上と持続的な成長を目指します。先行投資の収益化と新しい収益源の育成により、中長期的な企業価値の向上を実現していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社明光ネットワークジャパンは、主力の明光義塾事業が安定した収益基盤を持ち、新しい人材事業などの新規事業も成長軌道に乗っています。一時的な利益率の低下はありますが、全体として堅調な業績を維持しています。今後はコストコントロールと新規事業の収益化により、収益性の改善を目指すことが期待されます。株主還元も安定的に行っており、中長期的な企業価値向上に取り組んでいく方針が窺えます。
株式会社明光ネットワークジャパンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社明光ネットワークジャパンの決算日は8月31日で、通常11月に第1四半期決算、その後2月、5月、8月に本決算を発表する年4回の決算スケジュールです。2023年10月に、2023年8月期末配当金として1株当たり12円の配当を決議しており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も安定配当の維持を目指し、収益性の改善とともに企業価値の向上を目指していきます。