株式会社田谷の最新の決算報告書が公開されました。同社は、自社の中期経営計画「TAYA BX (Beauty Transformation) PROJECT」を進めており、店舗の再構築やコストの抑制など、経営改善に取り組んでいます。第3四半期の業績は、売上高4,315百万円、営業損失28百万円と前年同期と比較して改善傾向にあります。今後は直営美容室の再構築やフリーランス美容室の展開など、新しい取り組みにも注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社 田 谷
証券コード: E04990
決算期: 3月31日
株式会社 田 谷の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社田谷の決算期は3月31日です。今回の四半期報告書は第50期第3四半期の決算となります。第4四半期の業績は2024年5月頃に発表される予定です。
主な事業
株式会社田谷は、美容業界で事業を展開しています。直営の美容室やフリーランス美容室ブランド「ano」の運営を行っています。日本国内を中心に全国に店舗網を展開しており、美容施術やヘアケア商品の販売などを行っています。近年は、店舗の再構築やサービスの多様化など、事業の変革にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高4,315百万円、営業損失28百万円と前年同期と比較して改善しています。前期まで4期連続の営業損失を計上していた同社ですが、不採算店舗の閉鎖や本部コストの削減などが奏功し、業績の回復が見られます。利益率も向上傾向にあり、今後さらなる収益力の回復が期待されます。
売上・利益の推移
株式会社田谷の売上高は前年同期比5.6%減の4,315百万円となりました。一方で、営業損失は前年同期の474百万円から28百万円に改善しています。このように、売上は減少しているものの、収支の改善が進んでいることがわかります。今後は新サービスの提供や店舗の再構築により、売上の回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社田谷の当第3四半期会計期間末の総資産は2,222百万円となり、前事業年度末に比べ144百万円減少しました。負債総額は1,690百万円と65百万円減少し、自己資本比率は23.9%となっています。財務体質の改善に向けた取り組みが進んでいることが分かります。
資産の部
流動資産は778百万円、固定資産は1,444百万円となっています。現金及び預金が124百万円減少した一方で、売掛金が47百万円増加するなど、資産の変動がみられます。店舗の再構築など、事業変革に向けた投資も行われていると考えられます。
負債の部
流動負債は1,017百万円、固定負債は673百万円となっています。借入金が45百万円減少するなど、着実に財務体質の改善が進んでいます。また、未払金や未払費用の削減にも取り組んでいることが分かります。
純資産の部
純資産は531百万円となり、前事業年度末から78百万円減少しました。自己資本比率は23.9%と、一定の自己資本を確保しながら、借入の削減などにも注力していることがうかがえます。
ROAとROE
株式会社田谷のROAとROEについては、第3四半期累計期間では計算することができません。しかし、前事業年度の実績では、ROAが-26.0%、ROEが-102.9%と、低水準となっていました。今期は業績の改善が進んでいますので、次期以降はこれらの指標も上昇していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローについては、詳細な数値は開示されていません。ただし、前述のとおり、現金及び預金が124百万円減少しているため、一定のマイナスの営業キャッシュ・フローが計上されたと推察されます。今後は、業績の回復に併せて、キャッシュ・フローの改善も期待できるでしょう。
配当の支払額
株式会社田谷は、当第3四半期累計期間において配当を実施していません。前事業年度も無配となっていましたので、当面は内部留保の確保に注力し、業績の回復に全力で取り組む方針だと考えられます。今後の業績次第では、配当再開の可能性もありますが、当面は配当はないものと見られます。
今後の展望
株式会社田谷は、中期経営計画「TAYA BX (Beauty Transformation) PROJECT」に基づき、抜本的な事業構造改革に取り組んでいます。店舗の再構築、フリーランス美容室の展開、デジタル化の推進など、様々な施策を実行し、収益力の向上と持続的な成長を目指しています。第4四半期以降も引き続き、経営の効率化と新サービスの開発に注力していく方針であり、株主の皆様の期待に応えていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社田谷は、業績の回復に向けて積極的な事業構造改革を進めています。第3四半期までの業績は改善傾向にあるものの、まだ課題も残されています。今後は直営美容室の再構築やフリーランス美容室の展開、デジタル化の推進など、新しい取り組みの成果が期待されます。財務体質の改善にも着手しており、早期の黒字化と持続的な成長を目指している同社の動向に注目が集まります。
株式会社 田 谷の決算日や配当についてまとめました。
株式会社田谷の決算期は3月31日です。今回の四半期報告書は第50期第3四半期の決算となります。配当については、当第3四半期累計期間および前事業年度も実施していません。同社は、現在の事業構造改革に注力しており、内部留保の確保を優先しているものと考えられます。今後の業績次第では、配当の再開も期待できるでしょう。