株式会社ラウンドワンの最新決算報告から、明るい業績と今後の展望が見えてきます。売上高は前年同期比11.8%増と大幅に伸び、さらに経常利益も50.1%増加と、輝かしい成果を上げています。ボウリングやアミューズメント、カラオケなどの主力事業が好調で、新店舗の出店や改装など積極的な取り組みが奏功したようです。今後も海外展開の拡大やデジタル化の推進など、着実な成長が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社ラウンドワン
証券コード: E04710
決算期: 2024年3月期
株式会社ラウンドワンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ラウンドワンの決算日は3月31日です。従って、今回の四半期報告は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の業績となります。
主な事業
株式会社ラウンドワンは、ボウリング場、アミューズメント施設、カラオケ店などを運営する総合エンターテインメント企業です。日本国内を中心に展開し、2023年12月時点で全国に573店舗を構えています。近年は米国での事業展開にも力を入れており、店舗数を着実に増やしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は好調で、売上高は113,393百万円と前年同期比11.8%の増加となりました。また、経常利益は13,232百万円と50.1%の大幅増加を記録しています。利益率も高水準で、経常利益率は11.7%となっています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は142,051百万円から113,393百万円と増加基調にあります。一方、経常利益は16,690百万円から13,232百万円と若干減少しているものの、依然として高い水準を維持しています。新型コロナ禍からの回復基調が続いていることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ラウンドワンの四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額は177,019百万円となっています。前期末比6,396百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が121,724百万円と大きな割合を占めています。店舗の新規出店や改装などに積極的に投資していることがうかがえます。一方、現金及び預金は30,513百万円と、手元流動性も確保されています。
負債の部
負債の部では、借入金やリース債務などが合計63,261百万円となっています。店舗展開に伴う設備投資資金の調達に活用されているものと考えられます。
純資産の部
純資産は63,231百万円で、自己資本比率は35.5%となっています。財務の健全性が保たれていることが分かります。
ROAとROE
ROAは前期が5.7%、当期第3四半期は7.5%と改善しています。また、ROEも前期が15.9%、当期第3四半期は20.0%と上昇しています。これは、好調な業績と効率的な資産活用が寄与していると考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは23,137百万円の収入超過となっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは13,471百万円の支出超過で、店舗の新設や改装などに積極的に投資していることがうかがえます。財務活動では借入金の返済などにより8,229百万円の支出超過となっています。
配当の支払額
株式会社ラウンドワンは、2023年6月24日、8月7日、11月10日に剰余金の配当を実施しており、合計で2,467百万円を株主に還元しています。配当性向は25.9%となっています。
今後の展望
今後の展望としては、日本国内での店舗網の拡大に加え、米国でのさらなる事業展開が期待されます。また、アーティストやアニメとのコラボキャンペーンの実施や、新たな機器の導入など、顧客ニーズにマッチした魅力的な店舗づくりにも注力していく方針です。これらの取り組みにより、持続的な成長と企業価値の向上が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社ラウンドワンは、新型コロナ禍からの着実な回復を示しつつ、前年同期比で二桁増収、営業利益も大幅増加と好調な業績を維持しています。日本国内での店舗展開に加え、米国での事業拡大、デジタル化の推進など、積極的な成長戦略を展開しています。今後も安定した収益基盤を築き、株主還元の充実にも尽力していく方針と見られ、株式会社ラウンドワンの更なる飛躍が期待できそうです。
株式会社ラウンドワンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ラウンドワンの決算日は3月31日で、今回の決算は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の業績となっています。同社は、2023年6月24日、8月7日、11月10日と3回にわたり合計2,467百万円の配当を実施し、株主還元に努めています。