株式会社菱友システムズの2023年12月期第3四半期の決算報告が発表されました。IT領域で事業を展開する同社は、新規開発案件の増加やセキュリティ需要の高まりなどを背景に、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のいずれも増加し、順調な業績を収めました。今期の成長を維持するためには、引き続きDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みや新領域の開拓が重要になると注目されています。
企業情報
企業名: 株式会社菱友システムズ
証券コード: 46850
決算期: 3月期
株式会社菱友システムズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社菱友システムズは3月期決算を行っており、3月末が決算日となります。毎年4月から翌年3月までが会計期間で、第3四半期決算は12月期までの業績を示しています。
主な事業
株式会社菱友システムズはITコンサルティング、システム開発、システム運用・保守などの情報サービス事業を展開しています。主要な顧客は製造業や金融業など幅広い業界に及び、DXの推進や既存システムのクラウド化など、企業のIT需要に応えています。特に情報セキュリティの分野でも強みを発揮し、安全性の高いシステムを提供しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比11.4%増の248億89百万円、営業利益が51.0%増の23億81百万円、経常利益が48.4%増の23億96百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が48.5%増の15億50百万円と、大幅な増収増益となりました。利益率も2桁台を維持しており、企業価値の向上に貢献しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で11.4%増加、営業利益は51.0%増加、経常利益は48.4%増加、四半期純利益は48.5%増加と、すべての指標で大幅な伸びを示しました。システム開発や情報セキュリティなどの需要の高まりが業績を押し上げた形です。今後も持続的な成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社菱友システムズの四半期連結貸借対照表は、資産の部、負債の部、純資産の部で構成されています。
資産の部
総資産は前期末比77百万円減少の229億39百万円となりました。現金及び預金が増加した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が減少したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は前期末比8億89百万円減少の63億3百万円となりました。未払費用の減少が主な要因です。
純資産の部
純資産合計は前期末比8億12百万円増加の166億36百万円となりました。利益剰余金の増加が主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期末の5.2%から6.8%に、ROEは前期末の11.6%から9.3%に推移しています。これは、売上高と経常利益の増加が主な要因です。企業価値の向上が図られており、株主の皆様にもプラスの影響があると考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、現金及び預金が前期末比4億39百万円増加し、22億9百万円となっています。営業活動によるキャッシュ・フローが3億86百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが2億30百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが2億83百万円の支出となった結果です。今後もキャッシュ・マネジメントを強化し、健全な財務体質を維持していくことが重要です。
配当の支払額
株式会社菱友システムズは、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。2023年4月27日の取締役会では1株当たり90円の中間配当が決議され、同年12月4日に支払われました。また、2023年10月26日の取締役会では1株当たり45円の期末配当が決議されました。今期の年間配当金は1株当たり135円となり、前期より30円増配となりました。株主還元の拡充は今後も期待できそうです。
今後の展望
株式会社菱友システムズは、「新領域の拡大」、「顧客の深耕・拡大」、「人的資本の充実・強化」、「業務運営体制の改革」を2022年度中期経営計画の重点課題として掲げています。DXやクラウド、情報セキュリティなどの分野で顧客ニーズに的確に応えることで、持続的な成長を目指していきます。今後も健全な財務体質と強固な収益基盤を維持しながら、株主価値の向上に努めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社菱友システムズは、IT分野における事業基盤を着実に強化しており、直近の決算では大幅な増収増益を実現しました。DXやセキュリティ分野を中心に事業の拡大に取り組み、業績も好調に推移しています。今後も新領域開拓と既存顧客の深耕を進め、持続的な成長が期待されます。株主の皆様への積極的な利益還元も実現しており、同社の企業価値向上への取り組みに注目が集まっています。
株式会社菱友システムズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社菱友システムズは3月末決算で、2023年12月期第3四半期は前年同期比で大幅な増収増益を達成しました。中間配当1株当たり90円、期末配当1株当たり45円と、年間135円の配当を実施する予定です。今後も顧客ニーズに応えた事業展開と財務基盤の強化により、株主価値の向上が期待できる企業だと言えるでしょう。