株式会社ジャストシステムの2023年12月期第3四半期決算の結果が発表されました。同社は業界最大手のワープロソフト「一太郎」シリーズなどを展開する会社で、高機能で付加価値の高い商品・サービスを提供し続けています。前年同期比で売上高は1.6%減、経常利益は7.7%減となりましたが、安定した収益基盤のもと新たな収益の柱となる新商品・サービスの開発にも取り組んでいます。
企業情報
企業名: 株式会社ジャストシステム
証券コード: 46860
決算期: 3月
株式会社ジャストシステムの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ジャストシステムの決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社ジャストシステムはワープロソフト「一太郎」シリーズをはじめ、法人向けの業務アプリケーションや個人向けの生活支援ソフトなど、幅広いソフトウェア製品を開発・販売しています。ストックビジネスが全売上の75.2%を占めるなど、安定した収益基盤を持っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の業績は、売上高が306億47百万円、営業利益が137億32百万円、経常利益が139億37百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が93億33百万円となりました。前年同期比では売上高が1.6%減、営業利益が8.2%減、経常利益が7.7%減、四半期純利益が10.6%減と、減収減益となりました。
売上・利益の推移
同社の業績は過去3年間で堅調に推移しており、売上高は41,950百万円、経常利益は19,217百万円、当期純利益は13,401百万円と高水準を維持しています。個人向け事業と法人向け事業がともに伸長しているほか、ストックビジネスの比率が高いことが業績の安定要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は1,049億65百万円で、前期末比55億7百万円の増加となりました。負債は133億90百万円と前期末比23億90百万円減少し、純資産は915億75百万円と前期末比78億97百万円増加しています。
資産の部
流動資産は941億80百万円で、前期末比57億89百万円増加しました。現金及び預金が822億36百万円と好調に推移しているのが特徴です。固定資産は107億85百万円で前期末比1億81百万円減少しました。
負債の部
流動負債は132億28百万円と前期末比24億9百万円減少しました。主な要因は未払法人税等の減少です。固定負債は1億62百万円と前期末比19百万円増加しています。
純資産の部
純資産は915億75百万円と前期末比78億97百万円増加しました。利益剰余金が693億39百万円と大きく積み上がっているのが特徴です。
ROAとROE
当第3四半期のROAは13.3%、ROEは13.6%となっています。前年同期と比べROAは0.8ポイント、ROEは0.5ポイントそれぞれ減少しましたが、依然として高水準を維持しています。これは、堅調な業績と効率的な資産運用によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが126億46百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが33億58百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,284百万円の支出となっています。現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は822億36百万円と、手元流動性は十分な水準を確保しています。
配当の支払額
株式会社ジャストシステムは、株主への利益還元を重要な経営課題の一つと位置づけており、安定的な配当の実施に努めています。当期(2023年3月期)の年間配当金は20円を予定しており、第2四半期(中間)配当金は1株当たり10円、第3四半期配当金も1株当たり10円を実施しました。
今後の展望
株式会社ジャストシステムは、引き続き高機能で付加価値の高い商品・サービスの提供に取り組むとともに、個人向け事業と法人向け事業の両面で売上拡大を目指します。また、新たな収益の柱となる新商品・サービスの企画・開発にも注力し、持続的な成長を実現していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ジャストシステムは、ワープロソフト「一太郎」をはじめとする高品質なソフトウェア製品を提供し続けている企業です。当第3四半期の業績は減収減益となりましたが、安定したキャッシュ・フローと高い収益性を維持しています。今後も新商品の開発や事業拡大に取り組み、株主還元の充実も図りながら、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社ジャストシステムの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。また、同社は安定的な配当の実施に努めており、当期(2023年3月期)の年間配当金は1株当たり20円を予定しています。第2四半期(中間)配当金と第3四半期配当金はともに1株当たり10円ずつを支払っています。
