トレンドマイクロ株式会社の第36期第1四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

この度のトレンドマイクロ株式会社の決算報告は、同社の順調な業績と今後の展望を感じさせる内容でした。売上高は前年同期比12.3%増加し、営業利益も27.0%増加するなど、非常に良好な結果を残しています。また、キャッシュ・フローもプラスを維持するなど、財務体質の健全性も窺えます。今後はサイバーセキュリティ市場の拡大に合わせ、自社の強みを生かしながら更なる成長が期待できそうです。

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企業情報

企業名: トレンドマイクロ株式会社
証券コード: 4704
決算期: 12月期

トレンドマイクロ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

トレンドマイクロ株式会社の決算日は12月31日です。決算短信の公表は翌年の3月中旬頃、株主総会は3月下旬に開催されます。

主な事業

トレンドマイクロ株式会社は、セキュリティソフトウェアの開発・販売を主な事業としており、個人向けのウイルス対策ソフトから企業向けの統合セキュリティサービスまで幅広いラインナップを提供しています。近年はクラウドコンピューティングの普及に合わせ、クラウド型セキュリティサービスの展開にも注力しています。

今期の業績と利益率は?

当第1四半期の業績は大変好調で、売上高は前年同期比12.3%増の65,931百万円営業利益は27.0%増の12,127百万円となりました。特に、企業向けのSaaSビジネスが大幅に伸張したことが大きな要因です。利益率も高水準を維持しており、同社の高い競争力を示しています。

売上・利益の推移

過去5年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は堅実に増加傾向にあり、2023年12月期には2,487億円を達成しました。一方、営業利益も361億円と過去最高を記録するなど、着実な業績拡大が続いています。これはセキュリティニーズの高まりを捉えた同社の製品力と事業展開力の高さを示しているといえるでしょう。

四半期連結貸借対照表について

当第1四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額は前期末から956億円減少の3,969億円となりました。現金・預金が大きく減少しているものの、売掛金も減少したことで、流動資産は前期末比1,000億円近く減少しています。一方、負債合計は前期末から14億円増加の2,796億円と、若干増加しています。純資産は前期末比970億円減少の1,173億円となりました。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が1,542億円と大きな割合を占めています。一方で、受取手形、売掛金及び契約資産は593億円と前期末から100億円以上減少しています。これは回収が進んだことで資金が手元に流入したためと考えられます。

負債の部

負債の部では、繰延収益が2,170億円と大きな割合を占めており、前期末から50億円増加しています。一方で、未払法人税等や未払金などが減少しています。

純資産の部

純資産の部では、利益剰余金が669億円と大きく減少しています。これは、大幅な株主還元を目的とした738円の1株当たり配当の支払いが主な要因です。自己株式も450億円まで増加しています。

ROAとROE

トレンドマイクロ株式会社のROA(総資産利益率)は前期末の8.8%から当第1四半期には11.0%へと上昇しています。これは、経営資源を効率的に活用し、収益力が向上したことを示しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の25.1%から当第1四半期には36.4%となり、株主資本の収益性が高まっていることが分かります。

キャッシュフロー

当第1四半期のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが163億円のプラスとなりました。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは1,068億円のマイナスとなっています。これは大規模な自己株式取得と配当金の支払いが主な要因です。全体としては、現金及び現金同等物が921億円減少し、当第1四半期末残高は1,691億円となりました。

配当の支払額

当第1四半期では、738円の1株当たり配当が支払われました。これは前期末時点の利益剰余金の53.2%に相当する大規模な株主還元となっています。同社は株主還元を重視しており、今期も高水準の配当を実施する方針を示しています。

今後の展望

今後のセキュリティ市場の拡大を背景に、トレンドマイクロ株式会社のさらなる成長が期待されます。特に、企業向けのSaaSビジネスが好調であることから、クラウドセキュリティサービスの提供に注力し、顧客ニーズに合わせた事業展開を進めていくことが重要でしょう。また、大幅な株主還元も評価できますが、今後の投資余力の確保にも留意する必要がありそうです。

編集部のまとめ

トレンドマイクロ株式会社の決算は、売上高、営業利益ともに二桁増を達成するなど、堅調な業績となりました。特に、企業向けのSaaSビジネスが大きく伸長したことが大きな要因です。また、キャッシュ・フローの状況も良好で、財務体質の健全性も高いことから、今後の更なる成長が期待できそうです。ただし、大規模な株主還元により純資産が大きく減少したことには留意が必要でしょう。

トレンドマイクロ株式会社の決算日や配当についてまとめました。

トレンドマイクロ株式会社の決算は12月31日が基準日で、3月下旬の株主総会で決算が承認されます。当期は1株当たり738円と大幅な配当を実施しており、企業の収益力の高さと株主還元の重視姿勢が窺えます。今後も、セキュリティ市場の成長を取り込みつつ、適切なリスクマネジメントを行っていくことが重要になると考えられます。

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