株式会社クリップコーポレーションの2023年12月期第3四半期決算報告書が発表されました。教育事業と飲食事業を主力とする当社の業績は、売上高が前年同期比約3.3%増加、営業利益は8,960万円と前年同期比で79.9%減少となりました。
企業情報
企業名: 株式会社クリップコーポレーション
証券コード: 47050
決算期: 3月期
株式会社クリップコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
当社は3月31日を決算日としており、第3四半期決算は12月31日時点での業績を発表しています。決算報告書は2月14日に東海財務局へ提出されました。
主な事業
株式会社クリップコーポレーションは、教育事業とスポーツ事業、飲食事業を中心に展開しています。子会社の株式会社螢雪ゼミナールや有限会社アクシスなどで学習塾の運営を行っているほか、バスケットボールやゴルフなどのスポーツスクールも運営しています。また、添加物・保存料を使用しない弁当の宅配事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は22億20百万円と前年同期比3.3%の増加となりました。一方で、営業利益は8,960万円と前年同期比79.9%の減少となり、利益率も大幅に低下しています。これは主に、原材料価格高騰や人件費増加による影響が大きかったためです。
売上・利益の推移
当社の売上高は、前年同期比で増加基調にありますが、利益面では減少しています。特に飲食事業では赤字が続いており、教育事業でも減益となりました。今後は収益性の改善に向けた取り組みが課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は57億53百万円となり、前期末比で28百万円減少しました。負債合計は7億89百万円と前期末比で1億16百万円増加しています。一方で、純資産は49億63百万円と前期末比で1億45百万円減少しました。
資産の部
当第3四半期末の流動資産は37億1百万円となり、前期末比で41百万円減少しました。これは主に現金及び預金の減少によるものです。固定資産は20億51百万円と前期末比13百万円の増加となりました。
負債の部
当第3四半期末の流動負債は5億92百万円と前期末比1億18百万円増加しました。これは主に短期借入金と流動負債その他の増加によるものです。固定負債は1億97百万円と前期末比2百万円の減少となりました。
純資産の部
当第3四半期末の純資産合計は49億63百万円と前期末比1億45百万円減少しました。これは主に利益剰余金の減少によるものです。自己資本比率は86.3%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
当第3四半期決算では、ROA(総資産経常利益率)が0.2%と前年同期比で大幅に低下しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)はマイナス0.5%となり、前年同期の1.0%から大きく悪化しました。これは主に利益の大幅な減少によるものです。収益性の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動で9,232万円のキャッシュを創出しています。一方で投資活動に10,102万円、財務活動に2,586万円のキャッシュを使用した結果、現金及び現金同等物は2億26百万円減少しました。今後の設備投資や借入返済など、キャッシュ管理が重要になっています。
配当の支払額
当社は2023年6月に1株当たり45円の期末配当を実施しました。この結果、当期の1株当たり年間配当金は45円となりました。今後も株主還元の継続が期待されています。
今後の展望
当社は教育事業とスポーツ事業を中心に事業基盤を強化しつつ、飲食事業の収益性改善に取り組む方針です。特に教育事業では新規出店を進めるほか、不採算校の閉鎖などにより収益力の向上を図ります。また、教育×デジタルの取り組みを加速させ、新しい市場の開拓にも注力していきます。
編集部のまとめ
株式会社クリップコーポレーションの2023年12月期第3四半期決算は、売上高は増加したものの利益が大幅に減少する結果となりました。原材料高や人件費増加の影響を受けた飲食事業の収支悪化が響いたようですね。今後は収益性の改善に向けた取り組みが重要になってくると思います。現金は減少しているものの、自己資本比率は健全な水準を維持しており、中長期的な成長に期待が持てる企業だと感じました。
株式会社クリップコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
当社の決算日は3月31日、第3四半期決算の場合は12月31日となります。直近の2023年3月期の年間配当は1株当たり45円でした。今後も安定配当の維持が期待されています。