株式会社キタックの決算報告書が公開されました! この企業は建設コンサルタントやウェブソリューションなどを手掛ける注目の企業です。今期は売上高が1,635百万円と前年同期比で11.3%増加し、経常利益も250百万円と89.2%も伸びています。顧客からの需要が活発で、災害復旧工事などにも尽力した成果が出ているようです。
企業情報
企業名: 株式会社キタック
証券コード: 47070
決算期: 第52期第2四半期(自 令和5年10月21日 至 令和6年4月20日)
株式会社キタックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社キタックの決算日は10月20日です。 そのため、今回の決算報告は第52期第2四半期の業績となります。 株主への配当は年1回行われ、基準日は10月20日、支払日は1月中旬頃になります。
主な事業
株式会社キタックは建設コンサルタント事業とウェブソリューション事業、不動産賃貸等事業の3つを主力事業としています。 建設コンサルタント事業では、長年培ってきた地質調査や設計などの技術力を活かし、国土強靭化対策や公共インフラの老朽化対策などに注力しています。 また、ウェブソリューション事業ではウェブマーケティングニーズが高まる中、今後の事業拡大を目指しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は順調で、売上高は1,635百万円と前年同期比で11.3%の増加となりました。 営業利益も236百万円と81.6%も増加しており、売上総利益率も36.0%と前年同期より4.5ポイントも改善しています。 自然災害の復旧工事や国土強靭化対策に関連する需要が好調に推移したことが業績向上につながったようです。
売上・利益の推移
過去数年の実績を見ると、売上高は2,881百万円から1,635百万円と少し変動がありますが、概ね1,500-1,600百万円前後で推移しています。 一方、経常利益は132百万円から250百万円と大幅に増加しており、事業効率の改善が進んでいることがわかります。 今後も防災・減災、国土強靭化などの分野での需要が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社キタックの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は62億8,392万円となっています。 前期末から3億円増加しており、主な増加は現金及び預金の増加です。 一方、負債合計は31億6,636万円で、短期・長期借入金の増加が主な要因です。 純資産は31億7,755万円と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では現金及び預金が7億5,476万円と大幅に増加しています。 一方、受取手形、完成業務未収入金及び契約資産は9億6,319万円と前期末から2億2,992万円減少しています。 これは、売上債権の回収が進んだためと考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が12億5,000万円、長期借入金が5億1,672万円と増加しています。 これは、設備投資資金や運転資金の確保を目的としたものと思われます。 一方で、役員退職慰労引当金は5,425万円と大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では利益剰余金が24億6,224万円と着実に積み上がっています。 また、その他有価証券評価差額金も3,975万円と好調な業績に支えられ増加しています。 自己資本比率は50.6%と財務健全性も高いレベルを維持しています。
ROAとROE
株式会社キタックのROA(総資産経常利益率)は4.0%、ROE(自己資本利益率)は5.4%となっています。 前年同期と比べROAは1.7ポイント、ROEは1.5ポイントそれぞれ上昇しており、資産効率の改善と自己資本の収益性が高まっているといえます。 建設コンサルタント事業の好調な業績が主な要因だと考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが354百万円の増加となりました。 これは売上債権の減少などによるものです。 一方、投資活動によるキャッシュ・フローは7百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは271百万円の増加となっています。 結果として現金及び現金同等物は754百万円と前年同期から417百万円増加しており、資金の余裕が高まっています。
配当の支払額
株式会社キタックの配当については、年1回の年間配当が行われています。 今期の1株当たりの配当金は5円で、前期と同額の水準を維持しています。 配当性向は16.2%となっています。 財務基盤の強化と将来の投資に備えつつ、株主還元にも注力しているようです。
今後の展望
株式会社キタックは、防災・減災や国土強靭化といった分野での需要が高まる中、技術力を活かした提案力で受注を確保していく方針です。 特に災害復旧工事や公共インフラの老朽化対策に注力していくとしています。 また、ウェブソリューション事業の強化にも取り組み、収益の多様化を目指していく計画です。 今後も安定成長と収益力の向上が期待できる企業だと評価できます。
編集部のまとめ
株式会社キタックは、建設コンサルタント事業を中心に着実な業績を残しています。 自然災害への対策需要や、インフラ整備に関連した需要の取り込みに成功し、売上、利益ともに大幅に改善しています。 財務面でも健全性が高く、株主還元にも配慮しつつ、さらなる成長にも取り組んでいる点が評価できます。 今後も防災・減災分野での需要が期待でき、ウェブソリューション事業の伸長も期待できる企業といえます。
株式会社キタックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キタックの決算日は10月20日で、年1回の配当が行われます。 今期の1株当たり配当金は5円で、前期と同額を維持しています。 財務基盤の強化と株主還元のバランスを取りつつ、今後の成長にも期待できる企業です。