株式会社IDホールディングスの2023年度第3四半期決算が発表されました。同社はデジタル技術を駆使したITサービス事業を展開しており、堅調な業績を遂げています。売上高は241億6百万円と前年同期比4.7%増加し、ミックス改善による営業利益も16%増の21億53百万円となりました。今後はDXサービスの拡大や高付加価値化に向けて、人材育成と自社ソリューション開発に注力していく方針です。順調な業績推移と成長戦略に期待が高まります。
企業情報
企業名: 株式会社IDホールディングス
証券コード: 47090
決算期: 3月期
株式会社IDホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社IDホールディングスは3月決算企業で、通期決算は6月に発表され、四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表されます。
主な事業
株式会社IDホールディングスはITサービス事業を主力としており、システムマネジメント、ソフトウェア開発、ITインフラ、サイバーセキュリティ・コンサルティング・教育などの分野でサービスを提供しています。特に、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進支援とソリューション開発に注力しています。
今期の業績と利益率は?
同社の2023年度第3四半期の業績は好調で、売上高は241億6百万円と前年同期比4.7%増加しました。収益面では、増収効果や利益率の高いDX関連ビジネスの拡大等により、営業利益は16%増の21億53百万円、経常利益は15.7%増の22億37百万円となりました。売上高営業利益率は8.9%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年の同社の業績を見ると、売上高は230億円台から240億円台へと着実に増加しています。営業利益も19億円台から21億円台と順調に推移しています。情報サービス業界において好調な需要に支えられ、売上高、営業利益ともに堅調な成長を遂げています。
四半期連結貸借対照表について
IDホールディングスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産、負債、純資産のバランスが良好に推移しています。
資産の部
資産の部は174億58百万円で、前期末比61百万円減少しています。現金及び預金の減少がありましたが、契約資産や投資有価証券が増加したことなどにより、概ね横ばいで推移しています。
負債の部
負債の部は60億84百万円で、前期末比10億2百万円減少しています。有利子負債が9億26百万円減少したことが主な要因です。財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部は113億73百万円で、前期末比9億41百万円増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益の積み上げなどによって、自己資本比率も64.8%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは現時点で非開示ですが、同社の過去実績を見ると7%前後で推移しています。また、ROEは11%前後の水準を維持しています。収益性と効率性が高い企業と言えます。今回の好調な業績を通じてさらなる指標の向上が期待されます。
キャッシュフロー
同社は営業キャッシュ・フローが堅調に推移しており、設備投資やM&Aなどへの成長投資にも積極的に取り組んでいます。財務基盤も安定しており、キャッシュの創出力と活用力が高い企業と評価できるでしょう。
配当の支払額
IDホールディングスは株主還元にも注力しており、年間50円の配当を実施しています。安定した業績と配当性向の向上により、株主還元も年々充実してきています。
今後の展望
同社は中期経営計画「Next 50 Episode Ⅱ 『Ride on Time』」の中で、顧客のDX推進支援、自社ソリューション開発、管理部門の高度化と事業部門への人材シフトに注力していく方針です。AI活用やサイバーセキュリティなどの成長領域でのさらなる事業拡大が期待されます。
編集部のまとめ
IDホールディングスは、ITサービス分野のリーディング企業として順調な業績を維持しています。堅実な財務基盤と収益力の高さが光る決算となりました。今後はDXやサイバーセキュリティなど成長領域での事業拡大に注力し、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
株式会社IDホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社IDホールディングスは3月決算の上場企業で、通期決算は6月に、四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表しています。同社は年間50円の配当を実施しており、安定した株主還元を行っています。順調な業績推移と成長戦略にご注目ください。