株式会社リソー教育の最新四半期決算報告を分析してみました。この企業は知名度の高い学習塾を運営し、多くの生徒に質の高い教育サービスを提供しているようです。売上高は前年同期比3.1%増と好調に推移していますが、経常損失は197百万円と赤字計上となっています。しかし、将来的には教育需要の増加に伴い業績の改善が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社 リソー教育
証券コード: 47140
決算期: 2025年2月期
株式会社 リソー教育の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社リソー教育の決算日は2月末です。例年3月下旬に年間の決算報告書を発表しています。また、四半期ごとにも経営状況を開示しており、今回は2024年3月1日〜2024年5月31日までの第1四半期の決算報告となります。
主な事業
株式会社リソー教育は、学習塾事業、家庭教師派遣教育事業、幼児教育事業などを中心に展開しています。特に学習塾事業では、完全1対1の個別指導による高品質な教育サービスで知られており、「TOMAS」ブランドが人気を集めています。他にも学校内個別指導事業や人格情操合宿教育事業など、幅広い教育サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は？
今期の第1四半期決算では、売上高が6,901百万円と前年同期比3.1%増と好調に推移しています。一方で、経常損失は197百万円と赤字計上となりました。これは、固定費や戦略的投資による費用が先行したためと考えられます。今後は売上拡大と収支改善に取り組んでいく必要がありそうです。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は緩やかな増加傾向にある一方で、営業利益は2年連続で赤字となっています。これは人件費や教育投資の増加により収支が悪化しているためと分析できます。今後はコスト管理と収益性の向上に注力することが重要になってくるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社リソー教育の最新の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は19,801百万円となっています。この内訳として、流動資産は10,493百万円、固定資産は9,307百万円となっています。また、負債合計は9,698百万円、純資産は10,103百万円となっており、自己資本比率は50.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社リソー教育のROAは直近3年間で2%前後で推移しており、ROEも5%前後で推移しています。ROAが低めなのは、教育事業の特性上、固定資産が多く投下されているためと考えられます。一方、ROEは利益率の向上と自己資本の効率的な活用により徐々に改善傾向にあります。今後は収益力の向上と資本効率の改善に取り組む必要があるでしょう。
キャッシュフロー
株式会社リソー教育のキャッシュフローは、教育事業の特性上、事業投資が多く、営業活動によるキャッシュインフローが大きくなる傾向にあります。過去2年間はコロナ禍の影響もあり、全体として資金繰りに苦労していたようですが、最近では徐々に改善傾向にあります。今後は業績拡大に合わせ、内部留保の蓄積やキャッシュ管理の強化に取り組むことが重要でしょう。
配当の支払額
株式会社リソー教育は、2024年5月10日に前期の期末配当として1株当たり10円を支払っています。過去3年間の配当実績を見ると、1株当たり年間10〜16円程度が支払われてきました。今後も、株主還元を意識しつつ、内部留保の確保にも注力していくと考えられます。
今後の展望
株式会社リソー教育は、教育サービスのさらなる質の向上と新規事業の開拓に取り組んでいく方針です。最近では、ヒューリック株式会社やコナミスポーツ株式会社との事業提携も発表されており、保有する不動産の活用や新たなサービスの展開などが期待されます。また、少子化を前提としたビジネスモデルの構築にも注力し、持続的な成長を目指していくでしょう。
編集部のまとめ
株式会社リソー教育は、学習塾やこども教育分野で高い実績を持つ企業です。最新の四半期決算では、売上高は増加しているものの一時的な赤字計上となっています。しかし、コスト管理の強化や新規事業の開発、提携先との協業などにより、今後の業績改善が期待できそうです。教育サービスの高品質化と事業基盤の強化に取り組み、持続可能な成長を目指していくことが重要だと考えられます。
株式会社 リソー教育の決算日や配当についてまとめました。
株式会社リソー教育の決算日は2月末で、3月下旬に決算報告を行っています。配当については、1株当たり年間10〜16円程度が支払われており、直近では2024年5月に期末配当10円の支払いがありました。今後も株主還元を意識しつつ、事業成長に向けた投資も行っていきたいとの方針のようです。
