日本オラクル株式会社の2024年2月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比8.4%増の176,883百万円と大幅に伸び、営業利益も前年同期比9.7%増の57,706百万円と過去最高を達成しました。同社のデータベース管理ソフトウェアや業務アプリケーションソフトウェアの需要が引き続き好調で、クラウドサービスもクラウド化加速に伴って順調に拡大しています。
企業情報
企業名: 日本オラクル株式会社
証券コード: E05027
決算期: 2024年5月期
日本オラクル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本オラクル株式会社の決算日は5月31日です。第3四半期の決算発表は2024年4月10日に行われました。
主な事業
日本オラクル株式会社は、データベース管理ソフトウェアや各種ミドルウェア、ERPなどの業務アプリケーションソフトウェアの販売を主な事業としています。近年はクラウド化が加速し、クラウドサービスの提供にも注力しています。また、サーバーやストレージなどのハードウェアの販売も手がけています。
今期の業績と利益率は?
2024年2月期第3四半期の業績は売上高176,883百万円、営業利益57,706百万円と好調でした。前年同期比で売上高が8.4%増、営業利益が9.7%増と大幅に伸長しています。高水準の収益性を維持しており、営業利益率は32.6%となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は156,000百万円台から174,000百万円台に増加しています。一方で営業利益は50,000百万円台から57,000百万円台と順調に増加傾向にあり、収益性の向上が続いています。
四半期連結貸借対照表について
日本オラクル株式会社は四半期連結財務諸表を作成していないため、単体の四半期貸借対照表について分析します。
資産の部
2024年2月末時点の総資産は292,685百万円と前事業年度末から大幅に増加しています。主な要因は関係会社への長期貸付金が72,000百万円増加したことによるものです。また、現金及び預金は54,056百万円と十分な手元流動性を確保しています。
負債の部
負債合計は116,348百万円と前事業年度末から8,812百万円減少しました。主な減少要因は契約負債の減少3,632百万円、未払法人税等の減少3,307百万円によるものです。
純資産の部
純資産合計は176,336百万円と前事業年度末から20,482百万円増加しました。当四半期純利益40,181百万円の計上と20,778百万円の配当金支払いによる増減が主な要因です。自己資本比率は60.2%と財務体質が強固です。
ROAとROE
ROAは11.0%、ROEは22.8%となっており、高い収益性と効率性を示しています。過去3年間の推移でも両指標ともに20%前後を維持しており、安定した高収益体質を維持しています。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュフローの状況は開示されていませんが、過去の実績から営業活動によるキャッシュインフローが安定して50,000百万円以上を確保できていることがわかります。この高い収益力を背景に、成長投資やM&A、配当などにも十分な資金を振り向けられる財務体質を備えていると言えるでしょう。
配当の支払額
当四半期は1株当たり162円の配当を実施しました。前年同期より2円増加しており、安定した配当政策を維持しています。配当性向は約52%となっています。
今後の展望
日本オラクル株式会社は、企業のクラウド化加速と自治体などの公共分野のデジタル化を背景に、引き続き高成長が期待できる有望な企業です。特に、Oracleクラウドの提供強化や、AI・自動化技術の活用など先端テクノロジーの提案力に注目が集まっています。今後も高収益性を維持しながら、持続的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
日本オラクル株式会社は、ミッションクリティカルなシステムを支える基幹ソフトウェアとクラウドサービスの提供を強みとする有力企業です。直近の業績は好調で、売上高、営業利益ともに過去最高を更新しました。安定した高収益性と健全な財務体質を維持しており、今後のクラウド化やデジタル化の追い風を受けてさらなる成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
日本オラクル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本オラクル株式会社の決算日は5月31日で、第3四半期の決算発表は2024年4月10日に行われました。配当は1株当たり162円を実施し、配当性向は約52%となっています。今後も安定した収益基盤と高い収益性を活かしながら、持続的な成長と株主還元が期待できる企業だと言えるでしょう。