株式会社早稲田アカデミーの直近の四半期決算報告書が公開されましたね。教育サービス業界で長年にわたり信頼されている同社の最新の業績を見ていくと、順調に成長を続けているようです。今回は、株主や投資家の皆さまにもわかりやすく、同社の決算の内容をご紹介していきたいと思います。
企業情報
企業名: 株式会社早稲田アカデミー
証券コード: 47180
決算期: 3月期
株式会社早稲田アカデミーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社早稲田アカデミーは、3月31日を決算日としています。 そのため、本決算は毎年6月に行われ、今回の四半期決算は、その3番目の四半期(10月〜12月)に当たります。
主な事業
株式会社早稲田アカデミーは、学習塾事業を主力としています。 小学生から高校生までを対象に、進学指導や個別指導などの教育サービスを提供しています。 また、一部の子会社では、教育出版事業にも取り組んでいます。 多くの地域に校舎を展開し、全国規模で事業を展開していることが特徴です。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は好調で、売上高は24,019百万円、営業利益は2,005百万円と、前年同期と比べてそれぞれ7.3%増、22.1%増と大幅な増加となりました。 利益率でも、営業利益率は8.3%と高水準を維持しており、同社の収益力の高さが窺えます。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は堅調に増加しており、営業利益も年々改善してきています。 特に今期は大幅な増益となり、同社の業績は順調に回復基調にあると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の総資産は23,112百万円と、前期末から1,997百万円増加しました。 流動資産が1,926百万円増加したことが主な要因です。 一方、負債も9,539百万円と957百万円増加しましたが、純資産は13,572百万円と、前期末から1,040百万円増加しており、財務体質は安定的に推移しています。
資産の部
流動資産は、現金及び預金やreceivables(売掛金)の増加などにより1,926百万円増加しました。 一方、固定資産は71百万円増加にとどまりました。 全体として資産は1,997百万円増加しています。
負債の部
流動負債は834百万円増加し、固定負債も122百万円増加しました。 この結果、負債総額は957百万円増加しています。 支払手形や前受金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は1,040百万円増加しており、自己資本比率は58.7%と、健全な水準を維持しています。 これは親会社株主に帰属する四半期純利益が1,408百万円と好調だったことが主な要因です。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は7.1%、ROE(自己資本利益率)は12.6%となっています。 前年同期と比べて、両指標とも改善しており、収益性と資本効率が高まっているといえます。 これは、売上の増加や利益率の向上などが背景にあります。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,689百万円の収入となっています。 一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは338百万円の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローも684百万円の支出でした。 このため、現金及び現金同等物は431百万円増加し、財務基盤は健全な状態を維持しています。
配当の支払額
同社は、年2回の配当を実施しています。 今期は、中間配当が1株当たり10円、期末配当が16円の予定となっており、年間では26円の配当を見込んでいます。 株主の皆さまに対する利益還元が着実に行われています。
今後の展望
同社は、大学受験部の新領域開拓に取り組んでおり、東進衛星予備校のネットワークに新たに加盟することを発表しました。 これにより、個別指導と予備校授業の組み合わせによる、さらなるサービス拡充が期待されます。 また、教育DXの推進やキャリア教育への取り組みなど、同社の成長戦略は着実に進展しているといえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社早稲田アカデミーの直近の四半期決算は、大変好調な結果となりました。 売上高、営業利益ともに前年を大幅に上回り、収益性も高水準を維持しています。 財務体質も健全で、株主還元も着実に行われている同社は、今後も業界トップとしての地位を維持していくことが期待されます。 教育サービス業界の中長期的な成長を見据えつつ、同社の更なる飛躍に注目していきたいと思います。
株式会社早稲田アカデミーの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、年2回の配当(中間配当10円、期末配当16円)を実施しています。 今期の年間配当は26円と、前期から2円増加する予定です。 安定的な配当を続けている同社の株式は、中長期的な投資として魅力的だと言えるでしょう。