株式会社オービックビジネスコンサルタントの2023年度第3四半期決算が発表されました。同社の属する情報サービス産業は、インボイス制度の影響によってDX化が加速しており、企業の課題解決に貢献するクラウドサービスの提供に期待が集まっているのが特徴です。
企業情報
企業名: 株式会社オービックビジネスコンサルタント
証券コード: 47330
決算期: 2023年3月期
株式会社オービックビジネスコンサルタントの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オービックビジネスコンサルタントの決算日は3月31日です。年4回の決算発表を行っており、第1四半期が6月、第2四半期が9月、第3四半期が12月、本決算が6月に行われます。
主な事業
同社は統合基幹業務ソフトウェア「奉行シリーズ」の開発・販売を中心事業としています。経理・人事・販売などの統合業務パッケージソフトウェアを提供し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。近年はクラウドサービスの提供にも力を入れており、顧客の業務効率化と生産性向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は304億32百万円(前年同期比23.3%増)、営業利益は132億59百万円(同29.3%増)、経常利益は141億8百万円(同27.2%増)、四半期純利益は96億49百万円(同27.4%増)となりました。売上高、利益ともに大幅な増加を達成しており、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、2022年度337億4百万円、2023年度(上期見込み)304億32百万円、2024年度(上期見込み)304億32百万円と推移しています。利益面でも、2022年度158億34百万円、2023年度(上期見込み)141億8百万円、2024年度(上期見込み)141億8百万円と高水準を維持しています。クラウドサービスへの移行など、顧客ニーズにきめ細かく対応していることが業績好調の要因と考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表は健全な財務状況を示しています。
資産の部
流動資産は1,551億43百万円と前期末比74億31百万円増加しました。固定資産は329億32百万円と前期末比13億29百万円増加しました。総資産は1,880億76百万円と前期末比87億61百万円増加しています。
負債の部
流動負債は359億53百万円と前期末比27億26百万円増加しました。固定負債は72億19百万円と前期末比9億21百万円増加しました。負債合計は431億73百万円と前期末比36億47百万円増加しました。
純資産の部
純資産合計は1,449億2百万円と前期末比51億13百万円増加しました。自己資本比率は77.0%と高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は上昇傾向にあり、2022年度8.1%、2023年度(上期見込み)10.8%となっています。また、ROE(自己資本利益率)も2022年度8.3%、2023年度(上期見込み)7.0%と高い水準を維持しています。収益性の高さと財務の健全性が両立されているといえます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが142億80百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが8億11百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが52億62百万円の支出となりました。手元流動性が高いことから、設備投資やM&Aなどの戦略的な投資の余地が残されています。
配当の支払額
同社は株主への還元を重視しており、年2回の配当を実施しています。2023年度の1株当たり年間配当金は70円を予定しており、高水準の配当利回りを維持しています。
今後の展望
今後もインボイス制度や改正電子帳簿保存法など法改正への対応を支援しつつ、クラウドサービスの拡充やDX支援に注力していく方針です。企業のバックオフィス業務の効率化や生産性向上に貢献することで、持続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社オービックビジネスコンサルタントは、統合基幹業務ソフトウェア「奉行シリーズ」を中心に高い収益性と健全な財務基盤を維持しています。法改正への対応やクラウド化への取り組みが、顧客企業のDX支援に寄与し、業績好調につながっているのが特徴です。今後も企業のバックオフィス業務の効率化や生産性向上に貢献することが期待されます。
株式会社オービックビジネスコンサルタントの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、年4回の決算発表を行っています。また、株主への還元として年2回の配当を実施しており、2023年度の年間配当金は1株当たり70円を予定しています。財務基盤が健全であるため、今後も積極的な投資や高水準の配当が期待できそうです。