株式会社京進は、学習塾や語学、保育・介護事業などを行う企業です。この度の決算報告では、新型コロナ影響の減少により売上高が前年同期比2.1%増加し、営業利益、経常利益も増加したことが明らかになりました。学習塾事業では「リーチング」の導入が好評で、語学関連事業の英会話学校などが好調です。また、保育・介護事業の伸びも目覚ましく、業績は順調に推移しています。今後も新規事業の展開などに期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社京進
証券コード: 47350
決算期: 2024年2月期
株式会社京進の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社京進の決算日は5月31日で、第3四半期の決算報告は2024年4月10日に行われています。
主な事業
株式会社京進は、学習塾事業を中心に、語学関連事業と保育・介護事業を展開しています。学習塾では独自の学習法「リーチング」を導入し、語学関連事業ではオーストラリアの英会話学校も運営しています。また、保育園や介護施設の運営も行っており、幅広い事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は19,677百万円と前年同期比2.1%増加し、営業利益は875百万円と5.8%の増加、経常利益は865百万円と10.2%の増加となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は473百万円と大幅な増加が見られ、利益率も改善しています。
売上・利益の推移
売上高は3年連続で増加しており、前期は25,420百万円を記録しました。利益面では、営業利益、経常利益、四半期純利益ともに増加傾向にあり、業績は順調に推移しています。新型コロナの影響が和らぎ、学習塾や語学関連、保育・介護事業などが好調に推移したことが主な要因です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社京進の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は20,713百万円と前期末から477百万円減少しています。一方で、負債は16,918百万円と898百万円減少し、純資産は3,794百万円と421百万円増加しています。自己資本比率も18.3%と前期末から2.4ポイント上昇しており、財務基盤は安定しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金は4,325百万円と前期末から47百万円減少しましたが、売掛金は853百万円と44百万円増加しました。また、有形固定資産は10,702百万円と490百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金は3,000百万円と前期末から300百万円減少し、未払法人税等は142百万円と170百万円減少しました。一方で、賞与引当金は403百万円と202百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,792百万円と前期末から431百万円増加し、自己資本比率は18.3%と前期末から2.4ポイント上昇しています。この結果、財務体質が強化されています。
ROAとROE
ROAは前期の1.8%から当期は2.3%に上昇し、ROEも前期の△15.9%から当期は12.5%と大幅に改善しています。これは、業績の改善や財務体質の強化により収益性が高まったためです。今後も安定した収益力の維持が期待されます。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローはオペレーティング・キャッシュ・フローが1,135百万円と前年同期比で増加しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは△471百万円と支出が増加しています。財務活動によるキャッシュ・フローは△711百万円と前年同期比で改善しました。全体としては、現金及び現金同等物の残高が前期末より47百万円減少しています。
配当の支払額
株式会社京進は、1株当たり配当金を前期の7.54円から当期は5.47円に引き下げました。これは、業績改善の一方で、財務体質の強化と今後の事業展開に備えるためと考えられます。今後も安定した配当の実施が期待されます。
今後の展望
株式会社京進は、人材の育成や新規事業の開発など、中長期的な成長に向けて取り組んでいます。学習塾事業では「リーチング」の定着により顧客から高い支持を得ており、語学関連事業の英会話学校や保育・介護事業の伸長も期待できます。また、デジタル化の推進や M&Aなどにも注力し、さらなる事業拡大を目指しています。今後も着実な業績向上が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社京進は、学習塾や語学、保育・介護など多角的な事業展開を行っており、新型コロナ禍からの回復基調にあります。売上高、利益ともに増加傾向にあり、財務体質の改善も進んでいます。今後も、「リーチング」の活用やデジタル化の推進など、新しい取り組みにも注目が集まっています。株式会社京進は、今後の成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社京進の決算日や配当についてまとめました。
株式会社京進の決算日は5月31日で、第3四半期決算は2024年4月10日に発表されています。また、1株当たりの配当金は前期の7.54円から当期は5.47円に引き下げられましたが、今後も安定した配当が期待されます。株価の推移や業績動向を注視していく必要があるでしょう。