株式会社東京個別指導学院の2024年3月期第1四半期決算がわかりましたので、分かりやすく紹介したいと思います。
この企業は首都圏を中心に個別指導塾を運営する大手教育事業者で、生徒数は約2万7,500人と業界でも屈指の規模を誇っています。
企業情報
企業名: 株式会社東京個別指導学院
証券コード: E05067
決算期: 2月末日
株式会社東京個別指導学院の決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は2月末日で、第1四半期は2024年3月1日~5月31日となります。
決算の発表は2024年7月11日に行われる予定です。
主な事業
同社の主力事業は個別指導塾事業で、首都圏を中心に全国に教室を展開しています。
また、サイエンス・文章表現事業、オンライン個別指導事業、校内塾事業、企業向け人財開発事業なども手掛けています。
生徒の学習ニーズに合わせたきめ細かなサービスを提供することが同社の強みです。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は4,223百万円と前年同期比で103.6%の増収となりました。
一方で、新規教室の開設や人件費増加などの先行投資により営業損失は844百万円となりました。利益率は改善の余地がありますが、今後の生徒数の回復と経費削減に期待が寄せられます。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高は21,661百万円でしたが、経常利益は1,615百万円と厳しい状況でした。
第1四半期は季節的な要因から赤字決算になる傾向にあり、今回も損失を計上しましたが、第2四半期以降の業績回復に期待がかかっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の資産合計は10,154百万円で、前期末比13.1%減少しました。
主な要因は現金及び預金の減少や売上債権の減少などです。
一方、負債合計は2,755百万円と前期末比15.2%減少しており、健全な財務体質を保っています。
資産の部
流動資産は5,910百万円で、前期末比22.2%減少しました。
主な要因は現金及び預金の減少と売上債権の減少です。
固定資産は4,244百万円と前期末比3.7%増加しました。
負債の部
流動負債は2,722百万円と前期末比15.4%減少しました。
未払法人税等の減少が主な要因です。
固定負債は32百万円と前期末比4.6%減少しました。
純資産の部
純資産は7,399百万円と前期末比12.3%減少しました。
親会社株主に帰属する四半期純損失の計上と配当金の支払いが主な要因です。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は前期の14.0%から当第1四半期は-8.3%と大幅に悪化しています。
ROE(自己資本利益率)も前期の17.7%から-11.2%と低下しています。
これは主に経常損失の計上と純資産が減少したことによるものです。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローの状況については詳細な情報が開示されていません。
過去1年間では、営業活動によるキャッシュフローが2,143百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローが177百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローが1,005百万円の支出となっています。
配当の支払額
当第1四半期では434百万円の配当を支払いました。
前期の年間配当金は10円で、今期の1株当たり配当予想は8円となっています。
今後の展望
同社は短期的には問い合わせ回復とともに個別指導事業の復活に注力しています。
中長期的には、教育のデジタル化やニーズの変化に合わせて新サービスの開発にも取り組んでおり、柔軟な対応が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社東京個別指導学院は、個別指導事業を核とした大手教育事業者です。
第1四半期は赤字決算となりましたが、新教室の開設や人材確保などの先行投資を行っています。
今後の生徒数回復と経費削減に期待が寄せられ、変化する教育ニーズへの柔軟な対応に注目が集まります。
株式会社東京個別指導学院の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は2月末日で、第1四半期は2024年3月1日~5月31日となります。
直近の決算では、売上高が前年同期比103.6%増と好調でしたが、営業損失を計上しました。
配当金は前期比2円減の1株当たり8円を予定しています。
今後の生徒数回復と経費削減に期待が寄せられています。