株式会社東計電算の2023年1月1日から3月31日までの第1四半期決算報告が発表されました。売上高は47億8千1百万円、営業利益は13億30百万円と、前年同期比でそれぞれ1.1%減、6.7%増と堅調な業績となりました。同社は情報処理・ソフトウェア開発事業を主力としており、システム運用サービス等が好調に推移したことが主因です。
企業情報
企業名: 株式会社東計電算
証券コード: 47460
決算期: 12月期
株式会社東計電算の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社東計電算の決算は12月期で、第1四半期決算は3月31日、本決算は12月31日に行われます。
主な事業
株式会社東計電算は、情報処理・ソフトウェア開発事業を主力としています。具体的には、ソフトウェア開発、システム運用サービス、ファシリティサービス等を手がけています。また、機器販売事業やリース等その他の事業も展開しています。同社は1968年の創業以来、50年以上に渡り、ITサービスの提供を行っている老舗企業です。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は47億8千1百万円、営業利益は13億30百万円と前年同期比でそれぞれ1.1%減、6.7%増と健闘しました。同社の主力事業である情報処理・ソフトウェア開発事業の中で、システム運用サービスが好調に推移したことがポイントです。営業利益率も27.8%と高水準を維持しており、収益性の高い事業構造となっています。
売上・利益の推移
過去3年の業績をみると、売上高は220億円前後、営業利益は50億円前後と堅調に推移しています。特に2022年12月期は過去最高の業績を記録しました。今後も、ITサービスの需要は高まっていくと見込まれ、同社の業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は448億48百万円と前期末比31億74百万円増加しています。主な要因は、投資有価証券が39億21百万円増加したことです。一方、負債は90億89百万円と14億77百万円増加しており、主に買掛金と繰延税金負債が増加しています。
資産の部
資産の部では現金及び預金が13億17百万円減少したものの、投資有価証券が39億21百万円増加しています。これは、株式市場の上昇により投資有価証券の価値が上がったことによるものです。
負債の部
負債の部では、買掛金が11億70百万円、繰延税金負債が10億95百万円増加しています。これは、事業の成長に伴う仕入債務の増加や、投資有価証券の時価評価替えに伴う繰延税金負債の積み増しによるものです。
純資産の部
純資産の部では、その他有価証券評価差額金が26億14百万円増加しています。これは、投資有価証券の時価上昇に伴う評価差額の増加によるものです。その結果、純資産は357億58百万円と前期末比16億97百万円増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は年間約2.5%、ROE(自己資本利益率)は年間約6.5%と、ともに高い水準を維持しています。同社は収益性の高い事業構造を築いており、資産効率も良好です。今後も、事業の成長と効率化を通じて、これらの指標の向上が期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を計上しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは減少傾向にあり、M&Aや設備投資などに資金を投下しているものと考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより減少しています。今後も、成長投資とキャッシュバック(配当)のバランスが重要になってきそうです。
配当の支払額
株式会社東計電算は、安定的な配当を行っています。当期の1株当たり年間配当金は220円で、前期から30円増配となりました。配当性向は約40%となっています。今後も、業績に応じた適切な配当を維持していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社東計電算は、ITサービスの需要拡大を背景に、今後も着実な業績拡大が見込まれます。特に、自社システムを活用したサービス商品の拡販や、システム運用サービスの強化に取り組み、収益性の高い事業構造をさらに強化していく方針です。また、M&Aなどを通じた事業基盤の拡大にも期待が寄せられています。同社は、今後も安定的な成長と高い収益性を維持していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社東計電算は、強固な収益基盤と効率的な経営体質を有する優良IT企業と評価できます。主力事業のシステム運用サービスが好調に推移し、高い収益性を維持していることが特徴です。今後も、ITサービス需要の高まりを背景に、着実な業績拡大が期待されます。株主還元面でも、安定的な配当を継続しており、株主重視の経営姿勢が窺えます。同社株は、中長期的な投資対象として魅力的と言えるでしょう。
株式会社東計電算の決算日や配当についてまとめました。
株式会社東計電算の決算日は12月31日で、第1四半期決算は3月31日に行われています。また、年間配当金は1株当たり220円と、高水準の株主還元を実施しています。同社は、安定的な収益力と株主重視の経営スタンスを備えた優良企業と言えるでしょう。