株式会社ダイサンの2023年度第3四半期決算報告が公開されました。売上高は前年同期並みの7,650百万円を記録し、営業損失や経常損失が減少したことが注目されます。経営陣は中期経営計画に沿って「既存事業の再構築」や「新市場の創造」に取り組んでおり、業績回復に向けて着実に進捗しているようです。今後の株価動向にも注目が集まりますね。
企業情報
企業名: 株式会社ダイサン
証券コード: E05070
決算期: 4月
株式会社ダイサンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ダイサンの決算期は4月で、年に1回決算を行っています。第3四半期決算は2024年1月20日を期末としており、3月5日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社ダイサンは建築関連の施工サービス事業と製商品販売事業を展開しています。特に施工サービス事業は同社の主力事業で、大手ハウスメーカーへの工事請負が中心です。また、海外事業にも注力しており、シンガポールを中心にグローバル展開を進めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は7,650百万円と前年同期並みを確保することができました。利益面では、営業損失が63百万円、経常損失が71百万円と大幅に改善しました。これは前期に計上した減損損失の影響が減少したことが主な要因です。利益率についても、売上総利益率は26.3%と健闘しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期並みの水準を維持しており、7,650百万円を記録しました。一方で、利益面では前期に計上した減損損失の影響が薄れたことで、営業損失が221百万円から63百万円に、経常損失が154百万円から71百万円に改善しました。今後さらなる収益性の向上を目指していきたいと考えています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ダイサンの四半期連結貸借対照表では、総資産が10,475百万円、負債が5,205百万円、純資産が5,269百万円となっています。自己資本比率は50.3%と財務の健全性が維持されています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,611百万円、賃貸用仮設材が1,614百万円となっています。こうした流動資産の充実が、事業展開に寄与しているものと思われます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が2,056百万円、支払手形及び買掛金が842百万円となっています。財務の健全性を維持しつつ、事業活動を支える適切な負債水準を確保しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が4,992百万円となっています。前期の減損損失計上の影響が徐々に薄れ、内部留保の蓄積が進んでいます。自己資本比率も50.3%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは年間1%程度、ROEは年間2%程度と低水準ですが、今期は前期の減損損失の影響が薄れたことで、収益性が改善しつつあります。今後はさらなる利益率の向上と資本の有効活用を通じて、ROA、ROEともに上昇していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが406百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが23百万円のマイナスとなっており、必要な設備投資を実施しています。財務の健全性を維持しつつ、成長投資にも取り組んでいるようです。
配当の支払額
株式会社ダイサンは、前期の配当金を1株当たり21円支払っています。今期も、中間配当として1株当たり11円を実施しており、業績回復を背景に株主還元に注力しています。今後も安定的な配当の維持を目指していくと見られます。
今後の展望
株式会社ダイサンは、現在「既存事業の再構築」「新市場の創造」「人材育成」などを重点戦略として掲げ、持続的な成長を目指しています。デジタル化の推進やグローバル展開の強化など、将来を見据えた取り組みを進めていくことが期待されます。今後の業績動向と株価の推移にも注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
株式会社ダイサンの2023年度第3四半期決算は、売上高は前年同期並みを確保しつつ、利益面では大幅に改善しました。減損損失の影響が薄れたことで、収益性が向上したようです。今後は、デジタル化の推進やグローバル展開の強化など、持続的な成長に向けた取り組みに注目が集まります。安定配当も評価できる点で、同社への期待感は高まってきているといえるでしょう。
株式会社ダイサンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ダイサンの決算日は4月20日で、年に1回の決算を行っています。当期の中間配当は1株当たり11円で、前期には1株当たり21円の配当を実施しました。今後も安定的な株主還元を目指していくと見られ、株主の皆さまにとっても注目の銘柄だと言えるでしょう。