サイボウズ株式会社の2024年第1四半期決算が発表されました。クラウドサービスの利用が引き続き好調に推移し、売上高は前年同期比14.0%増の6,907百万円となりました。また、利益面でも経常利益が前年同期比13.8%増の1,431百万円となり、好業績を維持しています。
企業情報
企業名: サイボウズ株式会社
証券コード: E05116
決算期: 12月
サイボウズ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サイボウズ株式会社の決算日は12月31日で、第1四半期の決算は5月14日に行われています。
主な事業
サイボウズ株式会社は、クラウドサービスを中心としたビジネスソフトウェアの開発・販売を行っている企業です。主力のクラウドサービス「Kintone」やグループウェア「サイボウズ Office」などを提供しています。クラウドサービスを中心とした事業展開で、中小企業から大企業まで幅広い顧客層を持っています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高が前年同期比14.0%増の6,907百万円となりました。また、経常利益も前年同期比13.8%増の1,431百万円と好調に推移しています。利益率面では、営業利益率が19.0%、経常利益率は20.7%となっています。
売上・利益の推移
サイボウズの売上高は2年連続で増加しており、第1四半期の売上高も前年同期比14.0%増と大幅な伸びを示しています。利益面でも経常利益が前年同期比13.8%増加するなど、堅調に推移しています。クラウドサービスの利用が引き続き拡大している点が好業績の背景となっています。
四半期連結貸借対照表について
サイボウズの2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は19,471百万円となっています。前期末比では222百万円の増加です。また、負債合計は7,797百万円、純資産は11,674百万円となっており、自己資本比率は59.9%と健全な財務基盤を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が6,042百万円と前期末から減少しましたが、売掛金が3,577百万円と増加しています。また、投資有価証券が1,695百万円と前期末から大幅に増加しているのも特徴的です。
負債の部
負債の部では、未払金が1,161百万円と増加している一方、未払法人税等が423百万円と減少しています。固定負債は135百万円と小さく、流動負債が中心となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が6,172百万円となり、前期末から352百万円増加しています。また、自己株式は1,346百万円と前期末から変化はありません。全体としては健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
サイボウズのROA(総資産経常利益率)は、2024年3月期第1四半期で7.3%となっています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は8.8%となっています。両指標とも良好な水準を維持しており、高い収益性と資本効率性が確認できます。今後もこれらの指標を継続的に改善していくことが期待されます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費が432百万円計上されるなど、営業活動によるキャッシュ・インフローが一定程度あると考えられます。一方で、有形固定資産の取得による支出などの investing CFが一定程度あると見られ、財務CF面では配当金の支払いなどが行われていると推測されます。
配当の支払額
2024年3月期第1四半期では、1株当たり14円の配当を実施しています。これは前期末の配当額(1株当たり13円)から1円増加した水準となっています。株主還元を着実に行っているサイボウズの姿勢が窺えます。
今後の展望
サイボウズは、クラウドサービス事業の更なる強化に注力していく方針です。既存のKintoneサービスの機能拡充や新しいクラウドサービスの投入などにより、事業の成長を加速させることが期待されます。また、グローバル展開の強化や新規事業の創出にも取り組み、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
サイボウズ株式会社の2024年第1四半期決算は、クラウドサービスを中心とした事業の好調な推移により、売上高、利益ともに前年同期を大幅に上回る好業績となりました。健全な財務基盤も維持しており、今後の更なる事業拡大に期待が高まります。クラウドサービスの需要が伸び続けるなか、サイボウズのさらなる飛躍が期待されます。
サイボウズ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サイボウズ株式会社の決算日は12月31日で、第1四半期決算は5月14日に行われています。直近の2024年3月期第1四半期では、1株当たり14円の配当を実施しており、株主還元にも力を入れています。今後も安定した配当政策を継続していくことが期待されます。