NCD株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が発表されました。この決算では、前年同期と比べて大幅な増収増益となり、各事業が好調に推移していることが分かりました。ITサービスの需要拡大と駐輪場の利用増加により、売上高は18,213百万円と前年同期比で10.0%の増加、営業利益は1,492百万円と52.7%の大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: NCD株式会社
証券コード: 47830
決算期: 3月末日
NCD株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
NCD株式会社は、3月31日を決算期末日としています。第3四半期報告書は、2023年12月31日を第3四半期会計期間末として作成されています。
主な事業
NCD株式会社は、システム開発事業、サポート&サービス事業、パーキングシステム事業の3つの事業を展開しています。特に、保険会社向けシステム開発や駐輪場運営などでは強みを発揮しています。近年はDXの推進に伴う需要の高まりや、パーキングシステム事業における利用者増加により、着実に成長を遂げています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高18,213百万円、営業利益1,492百万円、経常利益1,505百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益988百万円となりました。前年同期と比べて大幅な増収増益を達成しており、各事業の収益性が向上していることがうかがえます。
売上・利益の推移
NCD株式会社は、2022年3月期から2023年3月期にかけて増収増益傾向にあります。特に、システム開発事業とパーキングシステム事業が好調に推移しており、2023年12月期第3四半期の営業利益は前年同期比で52.7%増加しました。IT投資の拡大や駐輪場の利用回復が業績の伸長につながっています。
四半期連結貸借対照表について
NCD株式会社の2023年12月末の総資産は13,944百万円と前期末から1,557百万円増加しています。現金及び預金、有価証券、のれんが増加しています。また、純資産は5,950百万円と前期末から904百万円増加し、自己資本比率は42.3%となっています。財務基盤が強化されている様子が見て取れます。
資産の部
流動資産では現金及び預金が1,375百万円増加しているほか、有価証券が200百万円増加しています。固定資産では、のれんが125百万円増加しています。全体としては、事業拡大に向けた投資が進められている様子が伺えます。
負債の部
流動負債では、短期借入金が225百万円増加しています。固定負債では、退職給付に係る負債が276百万円増加しています。この結果、負債合計は7,994百万円となりました。
純資産の部
純資産は5,950百万円と前期末から904百万円増加しています。自己資本比率は42.3%と高い水準を維持しており、財務的な安定性が高いことがわかります。
ROAとROE
NCD株式会社のROAは前期から1.3ポイント上昇して8.2%となり、ROEも3.1ポイント上昇して16.5%と高い水準になっています。これは、主要事業の収益性向上や、のれんの償却などによって利益が増加したためと考えられます。企業価値の向上につながる経営が行われている様子がうかがえます。
キャッシュフロー
NCD株式会社の営業活動によるキャッシュ・フローは1,233百万円の収入となり、前年同期比で286百万円増加しています。これは主に利益の増加と運転資本の改善によるものです。また、投資活動によるキャッシュ・フローでは497百万円の支出を計上しており、M&Aなどの投資も積極的に行っているようです。全体として資金の積み増しが進んでいる印象を受けます。
配当の支払額
NCD株式会社は、2023年3月期の年間配当金を26円、2023年12月期の中間配当金を16円と計上しています。業績の好調さを反映し、株主還元の拡充にも取り組んでいることがわかります。
今後の展望
NCD株式会社は、DXの進展や、クラウド需要の高まりなど、IT投資が活発化する環境下で安定的な業績拡大を目指すとしています。また、2023年12月には、株式会社ジャパンコンピューターサービスを子会社化し、技術力と顧客基盤の融合による企業価値の向上に取り組んでいます。今後も、グループ全体で高収益体質の実現に向け、経営基盤の強化を推進していくと見られます。
編集部のまとめ
NCD株式会社は、システム開発やパーキングシステムの運営など、幅広い事業領域で強みを発揮しており、2023年12月期第3四半期は前年同期比で大幅な増収増益を達成しました。DX投資の活発化や駐輪場需要の回復を背景に、堅調な業績を誇っています。今後もグループ力の強化に取り組み、持続的な成長を目指すと期待されます。
NCD株式会社の決算日や配当についてまとめました。
NCD株式会社の決算日は3月31日で、2023年12月期の中間配当金は1株当たり16円と、前期比で増額されています。業績の好調さを反映し、株主還元の拡充にも注力していることがわかりました。