株式会社ACCESSの2024年2月~4月期の第1四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比11.7%減の34億58百万円となりましたが、営業損失は8億88百万円となりました。子会社のIP Infusion Inc.が提供するネットワーク製品の販売が好調だったものの、前年同期の大型受注の反動減が響いた模様です。
企業情報
企業名: 株式会社ACCESS
証券コード: E05168
決算期: 2月1日~1月31日
株式会社ACCESSの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ACCESSの決算期は2月1日~1月31日となっており、今回発表したのは2024年2月1日~4月30日までの第1四半期決算です。
主な事業
株式会社ACCESSは、IoT事業、Webプラットフォーム事業、ネットワーク事業の3つのセグメントを展開しています。IoT事業では通信技術やクラウド技術を活かしたIoTソリューションの提供、Webプラットフォーム事業ではスマートデバイス向けのウェブブラウザ製品の提供、ネットワーク事業では通信事業者向けのホワイトボックスソリューションの開発・提供を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は売上高が34億58百万円と前年同期比11.7%減、営業損失は8億88百万円となりました。ネットワーク事業の大型受注の反動減が響いたものの、IoT事業やWebプラットフォーム事業でも一部案件の進捗遅れなどがあり減収減益となりました。
売上・利益の推移
前期(2023年2月~2024年1月期)の通期では売上高が165億73百万円、営業損失が12百万円でしたが、今期第1四半期では大幅な減収減益となりました。前期の第1四半期は売上高39億16百万円、営業利益3億56百万円と好調だった反動がでたようです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は272億47百万円となり、前期末比34百万円減少しました。一方、負債は前期末比139百万円増加の48億5百万円、純資産は前期末比174百万円減少の224億41百万円となりました。
資産の部
流動資産は主に受取手形・売掛金の減少で192億9百万円、固定資産は主にソフトウェアの増加で80億37百万円となっています。
負債の部
流動負債は主に買掛金の減少で42億48百万円、固定負債は退職給付に係る負債の増加で5億57百万円となっています。
純資産の部
利益剰余金が当期純損失の計上により53億57百万円まで減少し、自己資本比率は82.2%となりました。
ROAとROE
前期のROAは-0.0%、ROEは-1.2%と低い水準でしたが、当第1四半期はさらに悪化しています。利益が悪化しており、資産効率や自己資本効率の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第1四半期の連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、前期の状況をみると、営業CF+投資CF>財務CFの状態で、手元流動性は高い水準を維持できているようです。
配当の支払額
当第1四半期においては配当の支払いはありませんでした。前期は1株当たり配当金を無配としました。株主還元については厳しい状況が続いているようです。
今後の展望
ネットワーク事業の大型案件減少の反動が響いている中、IoT事業やWebプラットフォーム事業の安定化に注力していく方針です。中長期的にはホワイトボックスソリューションの事業拡大が成長の鍵となりそうです。
編集部のまとめ
株式会社ACCESSの2024年2月~4月期の第1四半期決算は減収減益となりました。ネットワーク事業の大型案件減少の反動が大きく響いた模様です。IoT事業やWebプラットフォーム事業の収益改善、ネットワーク事業の新規顧客開拓が課題となっています。今後の動向に注目です。
株式会社ACCESSの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ACCESSの決算期は2月1日~1月31日で、今回発表したのは2024年2月1日~4月30日までの第1四半期決算結果です。直近の配当は無配となっており、株主還元が課題となっています。