ビジネス・ワンホールディングスの2023年3月期第3四半期決算報告を見てみましょう。売上高は前年同期比5.7%増の96億7,080万円と、着実に伸びている企業です。経常利益は10億7,184万円と前年同期比2.3%減ながら、引き続き高水準の収益を維持しています。
企業情報
企業名: ビジネス・ワンホールディングス株式会社
証券コード: 48270
決算期: 3月末日
ビジネス・ワンホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ビジネス・ワンホールディングス株式会社は3月31日が決算日で、第3四半期決算は12月31日が期末となっています。第3四半期決算は2月中旬頃に発表されます。
主な事業
ビジネス・ワンホールディングス株式会社は、不動産事業、マンション管理事業、賃貸事業、家具・家電レンタル事業、ソフトウェア事業、ファイナンス事業の6つの事業セグメントを展開しています。不動産事業は同社の中核事業で、売上の約7割を占めています。また、賃貸事業やマンション管理事業、ファイナンス事業など、不動産関連の事業にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
今期の連結売上高は96億7,080万円と前年同期比5.7%の増収となりました。一方で、営業利益は12億380万円、経常利益は10億7,184万円と、前年同期比2.0%、2.3%それぞれ減益となりました。しかし、経常利益率は11.1%と高水準を維持しており、収益性の高い企業といえます。
売上・利益の推移
ビジネス・ワンホールディングスの売上高は年々増加傾向にあり、過去3年間で122億円から96億円へと順調に伸びています。一方で、経常利益は前期から10億円台後半をキープしており、安定した収益基盤を築いています。2023年3月期第3四半期の決算では、売上高は前年同期比5.7%増、経常利益は2.3%減となりました。
四半期連結貸借対照表について
ビジネス・ワンホールディングスの2023年12月末時点の連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
資産合計は290億6,635万円となっています。うち流動資産が182億5,496万円で、現金及び預金が35億4,910万円、営業貸付金が46億2,656万円を占めています。固定資産は108億1,139万円で、主な内訳は建物及び構築物40億1,057万円、土地60億6,708万円となっています。
負債の部
負債合計は240億8,361万円です。流動負債は165億1,871万円で、短期借入金137億5,675万円、1年内返済予定の長期借入金16億4,463万円が主な内訳です。固定負債は75億6,490万円で、長期借入金が74億1,215万円となっています。
純資産の部
純資産合計は49億8,273万円となっています。資本金が4億3,603万円、利益剰余金が45億4,116万円となっています。自己資本比率は17.1%と前期末から1.5ポイント上昇しています。
ROAとROE
ビジネス・ワンホールディングスのROA(総資産利益率)は3.7%、ROE(自己資本利益率)は14.1%となっています。ROAは不動産業界の平均的な水準を維持しており、ROEも良好な水準にあります。これは、安定した収益基盤と適切な財務管理により、資産や自己資本を効率的に活用できていることが要因です。
キャッシュフロー
ビジネス・ワンホールディングスは、営業活動によるキャッシュ・フローが堅調に推移しています。当第3四半期累計期間の営業CF は21億9,594万円の収入となっています。一方で、設備投資などの投資活動によるCFは6億3,912万円の支出となり、財務活動によるCFは5億5,350万円の支出となりました。全体として現金及び現金同等物は4億403万円増加し、手元流動性は良好な状況にあります。
配当の支払額
ビジネス・ワンホールディングスは、2023年3月期の年間配当金は7円となりました。第2四半期末に3.5円、期末に3.5円の配当を実施しています。株主還元にも積極的に取り組む企業といえます。
今後の展望
ビジネス・ワンホールディングスは、不動産事業を中核に据えつつ、収益性の高いマンション管理事業やファイナンス事業の強化にも注力しています。今後も、グループ全体の収益基盤の拡大と収益力の向上に努め、持続的な成長を遂げていくことが期待されます。
編集部のまとめ
ビジネス・ワンホールディングスは、不動産を中心に多角的な事業展開を行う企業です。第3四半期決算では売上高が前年同期比5.7%増、経常利益は高水準の10億円台を維持しており、財務体質も健全化が進んでいます。今後も、既存事業の強化と新たな収益機会の創出により、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
ビジネス・ワンホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ビジネス・ワンホールディングスの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が期末となっています。また、2023年3月期の年間配当金は7円と、株主還元にも積極的に取り組んでいる企業です。財務体質の健全化と収益性の維持・向上に努めており、今後の更なる成長が期待されます。