シダックス株式会社の直近の決算報告をご紹介します。コロナ禍からの回復による売上の増加が目立つ一方で、原材料価格の高騰による収益面での課題も残されています。今後の非公開化に向けた取り組みにも注目が集まっています。
企業情報
企業名: シダックス株式会社
証券コード: 48370
決算期: 2023年3月期
シダックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
シダックス株式会社の決算は3月決算で、第3四半期の決算状況が今回発表されました。決算の主なスケジュールは次のようになっています。
・第3四半期決算発表: 2024年2月14日
・通期決算発表: 2023年5月中旬(予定)
主な事業
シダックス株式会社は、フードサービス、車両運行サービス、社会サービスの3つの事業を展開しています。社員食堂運営や病院・高齢者施設の給食などのフードサービス、企業の役員車や自治体の公用車の運行管理などの車両運行サービス、そして学童保育や自治体の施設管理などの社会サービスが主な事業内容です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は96,412百万円と前年同期比6.1%の増収となりました。一方で、営業利益は3,401百万円と前年同期比6.6%の減益となりました。原材料価格の高騰などによるコスト上昇が利益率の悪化につながっています。
売上・利益の推移
売上高は121,220百万円と前期比5.8%増加しましたが、経常利益は4,188百万円と前期比15.1%減少しています。コスト増加による収益性の悪化がみられました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の資産総額は35,872百万円と前期末比8.1%増加しています。負債総額は22,036百万円と前期末比5.1%増加しており、純資産は13,835百万円と前期末比13.2%増加しています。
資産の部
流動資産は27,705百万円と前期末比14.1%増加し、固定資産は8,167百万円と前期末比8.4%減少しています。現金・預金が1,547百万円増加したことが資産増加の主な要因です。
負債の部
流動負債は21,581百万円と前期末比15.8%増加し、固定負債は455百万円と前期末比80.5%減少しています。未払金や未払費用の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は13,835百万円と前期末比13.2%増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期の11.6%から当期12.2%と0.6ポイント上昇しました。一方のROEは前期の31.5%から当期26.0%と5.5ポイント低下しています。これは利益が減少したことが主な要因です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは4,784百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは720百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは2,516百万円の支出となっています。全体としては1,547百万円のプラスキャッシュフローとなりました。
配当の支払額
当期の配当予想は10円/株で、前期の45円/株から大幅に減少しています。これは、2024年3月期の配当を行わないことが決定されたためです。
今後の展望
シダックス株式会社は、2023年11月に公表したとおり、志太ホールディングス株式会社による完全子会社化(非公開化)に向けた取り組みを進めています。非公開化により、より戦略的な経営判断が可能となり、さらなる成長が期待されます。一方で、原材料価格高騰等の課題にも引き続き対応していく必要があります。
編集部のまとめ
シダックスの決算は、コロナ禍からの回復を背景に売上高が増加したものの、利益率については原材料高の影響を受けている状況でした。また、非公開化に向けた動きも注目されます。今後の経営改革に期待したいところです。引き続き注目していきましょう。
シダックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
シダックス株式会社の決算は3月期で、第3四半期決算が2024年2月14日に発表されました。一方で、2024年3月期の配当予想は前期から大幅に減額されており、非公開化に向けた取り組みの一環と考えられます。今後の企業変革に注目が集まっています。