株式会社スペースシャワーネットワークの決算内容をチェックしてみましょう。同社はメディア、ライブ・コンテンツ、ソリューション事業を手掛けている音楽・エンタメ業界のリーディングカンパニーです。売上高は前年同期比11%増の12,587百万円、経常利益は同87.6%増の664百万円と好業績を維持しています。特にライブ・イベントの回復が寄与したようですね。今後ますますグローバルな展開を目指し、音楽・エンタメ業界をリードしていくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社スペースシャワーネットワーク
証券コード: 4848
決算期: 3月期
株式会社スペースシャワーネットワークの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スペースシャワーネットワークの決算期は3月期です。決算日は毎年3月31日です。よって、2024年3月期の決算発表は2024年5月頃になると予想されます。
主な事業
株式会社スペースシャワーネットワークは、メディア事業、ライブ・コンテンツ事業、ソリューション事業の3つの柱を中心に音楽・エンタメ業界のリーディングカンパニーとして事業を展開しています。有料放送事業や音楽配信事業などのメディア事業、ライブイベントやライブハウス運営などのライブ・コンテンツ事業、音楽配信やファンクラブ運営などのソリューション事業を手掛けており、音楽・エンタメ業界の”ワンストップ”サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は好調で、売上高は前年同期比11%増の12,587百万円、営業利益は同299%増の669百万円と大幅な増収増益を達成しました。特にライブ・イベントの回復が大きく貢献しており、ライブ・コンテンツ事業の売上高は同32.1%増の5,846百万円となりました。経常利益率は5.3%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去5年間の同社の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は年々堅調に増加しており、2023年3月期は11,338百万円となっています。一方で、経常利益は2021年3月期に494百万円まで回復し、直近の2023年3月期も354百万円と高水準を維持しています。足元の決算では大幅な増益となったことから、今後も業績の伸びが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を確認すると、総資産は7,604百万円となっています。前期末から約200百万円減少していますが、主な要因は受取手形及び売掛金の減少です。一方で、負債は3,577百万円と前期末から530百万円減少しています。これにより純資産は4,026百万円まで増加し、自己資本比率は52.9%まで改善しています。財務体質の健全性が高まっていると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,840百万円と前期末から173百万円増加しています。一方で、受取手形及び売掛金が1,671百万円と585百万円減少しました。固定資産は2,614百万円と前期末から158百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が1,195百万円と625百万円減少しています。また、賞与引当金が129百万円と大幅に減少しました。一方で、その他固定負債が244百万円と186百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,275百万円と前期末から318百万円増加しています。また自己株式が169百万円と前期末から13百万円減少しました。これにより、純資産は4,026百万円となり、前期末から334百万円増加しています。
ROAとROE
株式会社スペースシャワーネットワークのROA(総資産利益率)は前期の4.5%から今期は8.7%に大幅に上昇しています。これは、経常利益の増加により、総資産に対する利益の水準が改善されたことが主な要因です。一方でROE(自己資本利益率)は前期の7.0%から今期は10.0%に上昇しています。自己資本の効率的な運用により、株主資本に対する利益の水準が向上したことがわかります。同社は外部資金に依存することなく、内部留保を活用しながら事業を展開していることが高いROEにつながっているといえるでしょう。
キャッシュフロー
同社の直近の決算では、営業活動によるキャッシュ・フローが654百万円の収入となっています。これは、税金等調整前四半期純利益642百万円に加え、売上債権の減少などが寄与したためです。一方投資活動によるキャッシュ・フローは215百万円の支出となりました。設備投資などに資金を充当したためです。財務活動によるキャッシュ・フローは84百万円の支出となっており、主に配当金の支払いによるものです。この結果、現金及び現金同等物の当四半期末残高は2,840百万円となりました。財務体質の健全化が進んでいることがわかります。
配当の支払額
株式会社スペースシャワーネットワークは、1株当たり10円の配当を実施しています。直近の2023年6月期では配当総額が83百万円となっており、主要株主への還元に努めています。今後も業績の伸びに合わせ、株主還元の充実化が期待されます。
今後の展望
株式会社スペースシャワーネットワークは、2024年4月1日付でグループ会社の株式会社SKIYAKIと経営統合を行うことを発表しました。これにより、同社のコンテンツ制作能力とSKIYAKIのプラットフォームサービス及びシステム開発の技術力を組み合わせ、”コンテンツ”と”テクノロジー”を融合したエンタメ業界の新しい地平を切り開くことが期待されます。今後のさらなるグローバル展開と業績拡大が期待される企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社スペースシャワーネットワークは、メディア事業、ライブ・コンテンツ事業、ソリューション事業の3つの柱を中心に事業を展開する音楽・エンタメ業界のリーディングカンパニーです。直近の決算では、ライブ・イベントの回復などにより大幅な増収増益を達成し、高い経常利益率を維持しています。経営統合によるシナジー効果にも期待が高まっています。今後も安定した成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社スペースシャワーネットワークの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スペースシャワーネットワークの決算期は3月期で、決算日は毎年3月31日です。直近では1株当たり10円の配当を実施しており、株主還元にも取り組んでいます。今後も業績拡大に合わせて、株主還元の充実化が期待されます。