株式会社ファンペップの第12期第1四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

株式会社ファンペップの2024年第1四半期決算が発表されました。医薬品研究開発事業を手掛けるこの企業は、大阪大学の研究成果を基に開発を進めています。今期は新型コロナワクチンの研究開発などに取り組み、業績は堅調に推移しているようです。注目の経営指標や今後の展望をお伝えいたします。

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企業情報

企業名: 株式会社ファンペップ
証券コード: E32989
決算期: 12月期

株式会社ファンペップの決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社ファンペップは12月決算の企業です。今回の四半期報告書は2024年5月13日に提出されました。

主な事業

株式会社ファンペップは、大阪大学の研究成果を基に、「抗体誘導ペプチド」を中心とした医薬品の研究開発を手掛けています。これは従来の抗体医薬品と異なり、体内で抗体を産生させる新しい創薬技術で、慢性疾患の治療に期待されています。また、自社開発の機能性ペプチド「SR-0379」の開発も進めており、皮膚潰瘍の早期回復を促進する製品の上市を目指しています。

今期の業績と利益率は?

当第1四半期の事業収益は414千円と前年同期比55.2%増加しました。一方で、研究開発費を中心とした事業費用は183,937千円となり、営業損失は183,522千円経常損失は170,263千円親会社株主に帰属する四半期純損失は168,544千円と、いずれも赤字となりました。増収ながら赤字となった背景には、抗体誘導ペプチドの研究開発に注力したことによる研究開発費の増加が影響しています。

売上・利益の推移

直近の第11期通期では、事業収益が530千円と前期比97.0%増加しました。一方、経常損失は940,420千円、親会社株主に帰属する当期純損失は933,416千円と大幅な赤字となりました。研究開発費の増加が主な要因です。次期以降は、抗体誘導ペプチドの臨床試験の進展や製品化に向けて、収益拡大が期待されています。

四半期連結貸借対照表について

当第1四半期末の総資産は2,585,216千円と、前期末比94,081千円増加しました。

資産の部

流動資産は2,119,948千円と前期末比107,465千円増加しました。現金及び預金が74,225千円増加したことが主な要因です。固定資産は465,267千円と13,383千円減少しました。

負債の部

流動負債は119,561千円と前期末比43,006千円増加しました。未払金の増加が主な要因です。固定負債は110,390千円と2,379千円減少しました。

純資産の部

純資産合計は2,355,264千円と前期末比53,455千円増加しました。これは、第三者割当増資により資本金及び資本剰余金がそれぞれ110,999千円増加したことによります。

ROAとROE

当第1四半期のROAは-6.53%、ROEは-7.16%となりました。赤字決算の影響で収益性が低下しています。今後は抗体誘導ペプチドの研究開発が一段落し、事業収益の拡大に伴いROA、ROEの改善が期待されます。

キャッシュフロー

当第1四半期のキャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、前年同期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュアウトフローが341,596千円、投資活動によるキャッシュアウトフローが10,066千円となっています。研究開発への投資が大きな資金需要となっていることがうかがえます。

配当の支払額

株式会社ファンペップは創業以来、配当を実施していません。今後は、抗体誘導ペプチドの製品化による収益の拡大を目指すことから、当面は内部留保の活用に注力する方針です。

今後の展望

株式会社ファンペップの今後の成長には、抗体誘導ペプチドの開発が鍵を握っています。FPP003(対IL-17A)ではオーストラリアでの第Ⅰ/Ⅱa相試験を完了し、強直性脊椎炎を対象とする第Ⅱa相試験も進行中です。また、FPP004X(対IgE)やFPP005(対IL-23)の開発も順調に進んでいます。これらの抗体誘導ペプチドが次々と製品化されれば、企業の収益力は大きく向上すると期待されます。

編集部のまとめ

株式会社ファンペップは、大阪大学の研究成果を活かした抗体誘導ペプチドの開発に注力しています。今期は研究開発費増加により赤字決算となりましたが、今後の製品化が進めば大幅な収益改善が期待できます。また、自社開発の機能性ペプチド「SR-0379」の皮膚潰瘍治療薬としての可能性にも注目が集まっています。今後の企業の成長に期待が高まっています。

株式会社ファンペップの決算日や配当についてまとめました。

株式会社ファンペップは12月決算の企業で、今回の決算報告書は2024年5月13日に提出されました。また、同社は現在配当を実施していません。今後は、研究開発投資の成果に期待が寄せられています。

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