クリングルファーマ株式会社の2023年12月期第1四半期の決算報告が発表されました。急成長する製薬企業のこのたびの実績をお伝えします。
企業情報
企業名: クリングルファーマ株式会社
証券コード: E36129
決算期: 9月
クリングルファーマ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
クリングルファーマ株式会社の決算期は9月です。第1四半期の決算報告が2024年2月9日に提出されました。
主な事業
クリングルファーマ株式会社は、医薬品開発事業を主な事業としています。同社は、自社開発の組換えヒトHGF(肝細胞増殖因子)タンパク質に注力しており、様々な適応症での治験を進めています。特に、脊髄損傷急性期、声帯瘢痕、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの難治性疾患に対する治療薬の開発に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は18,690千円と前年同期比7.6%の増加となりました。一方、営業損失は168,592千円、経常損失は169,113千円、四半期純損失は169,486千円と、いずれも前年同期から悪化しています。これは、新薬開発に関する研究開発費用の増加によるものです。
売上・利益の推移
クリングルファーマ株式会社は、組換えヒトHGF治療薬の開発に全社をあげて取り組んでいます。過去数年の業績をみると、売上高は緩やかな増加傾向にありますが、研究開発費の増加に伴い、営業損失、経常損失、当期純損失が継続して計上されています。今後、治験の進展と承認取得によって、収益の改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
クリングルファーマ株式会社は四半期連結財務諸表を作成していません。そのため、単体の四半期貸借対照表について分析します。
資産の部
当第1四半期会計期間末の資産合計は2,844,699千円で、前事業年度末比で226,041千円(8.6%)の増加となりました。これは主に、現金及び預金が204,904千円増加したことによるものです。
負債の部
負債合計は483,216千円と、前事業年度末比で113,738千円(19.1%)減少しました。これは主に、未払金が117,408千円減少したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は2,361,483千円と、前事業年度末比で339,780千円(16.8%)増加しました。これは主に、新株予約権の行使による増資により、資本金及び資本準備金がそれぞれ257,048千円増加したことによるものです。
ROAとROE
当第1四半期会計期間末のROAは-5.9%、ROEは-7.2%となっています。いずれも赤字となっていますが、これは同社が創薬ベンチャーとして新薬開発に全力で取り組んでいるためです。今後、主力パイプラインの承認取得と事業化によって、収益の改善とROAやROEの上昇が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期会計期間におけるキャッシュフローの状況は開示されていません。ただし、同社は研究開発投資に積極的に取り組んでおり、手元流動性の確保が課題になっているものとみられます。今後の新株予約権の行使を通じた増資等による資金調達の動向に注目が集まっています。
配当の支払額
クリングルファーマ株式会社は、創薬開発の活動に全力で取り組んでいるため、配当は実施していません。今後の新薬承認と事業化の進展を待って、配当の検討が行われるものと考えられます。
今後の展望
クリングルファーマ株式会社は、組換えヒトHGF治療薬の開発に経営資源を集中しており、脊髄損傷急性期、声帯瘢痕、ALS等の適応症で治験を進めています。当期は新薬開発費用の増加により赤字決算となりましたが、今後の治験の進展と承認取得に期待が寄せられています。創薬ベンチャーとしての成長が注目されます。
編集部のまとめ
クリングルファーマ株式会社は、独自開発の組換えヒトHGF治療薬の研究開発に注力する創薬ベンチャーです。当期は新薬開発費用の増加により赤字決算となりましたが、今後の治験進展と承認取得に期待が集まっています。医療分野でのイノベーションを起こすことで、同社の飛躍が期待されます。
クリングルファーマ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
クリングルファーマ株式会社の決算期は9月です。また、同社は新薬開発に全力で取り組んでいるため、配当は実施していません。今後の新薬承認と事業化の進展を待って、配当の検討が行われるものと考えられます。