あすか製薬ホールディングス株式会社の四半期決算報告書をご紹介します。この企業は医薬品事業を主力としており、収益基盤は堅調に推移しています。また、アニマルヘルス事業なども展開しており、事業の多角化にも取り組んでいます。今回の決算では、売上高、営業利益、経常利益、純利益がいずれも前年同期を上回る好調な結果となりました。
企業情報
企業名: あすか製薬ホールディングス株式会社
証券コード: 48860
決算期: 3月31日
あすか製薬ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
あすか製薬ホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は年4回行っており、第1四半期(4月~6月)、第2四半期(7月~9月)、第3四半期(10月~12月)、本決算(4月~3月)となっています。
主な事業
あすか製薬ホールディングス株式会社は、医薬品事業、アニマルヘルス事業、その他事業の3つのセグメントで事業を展開しています。医薬品事業では、内科、産婦人科、泌尿器科分野に注力し、主力品の「レルミナ」、「ドロエチ」、「チラーヂン」、「リフキシマ」などが好調に推移しています。また、アニマルヘルス事業では動物用医薬品や飼料添加物などを手がけています。さらに、臨床検査や医療機器などのその他事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高488億24百万円(前年同期比3.3%増)、営業利益55億26百万円(同9.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益64億58百万円(同54.4%増)となりました。営業利益率は11.3%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
あすか製薬ホールディングスの売上高は、前期の604億61百万円から当期は488億24百万円と増加しています。一方で、営業利益は前期の52億32百万円から当期は55億26百万円と増加、経常利益は前期の52億32百万円から当期は56億31百万円と増加しています。収益性が高く、全体として堅調な業績推移となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前期末比77億19百万円増加し948億57百万円となりました。負債合計は前期末比18億61百万円増加し344億65百万円となっています。一方、純資産は前期末比58億58百万円増加し603億91百万円となり、自己資本比率は63.7%と高水準を維持しています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産は948億57百万円となっています。流動資産が619億59百万円、固定資産が328億98百万円となっています。流動資産の主な内訳は、現金及び預金174億54百万円、売掛金183億7百万円などです。固定資産の主な内訄は、有形固定資産105億94百万円、投資有資産191億22百万円などです。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は344億65百万円となっています。流動負債が215億20百万円、固定負債が129億45百万円となっています。流動負債の主な内訳は、買掛金47億22百万円、短期借入金31億80百万円などです。固定負債の主な内訳は、長期借入金69億25百万円、退職給付に係る負債56億80百万円などです。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は603億91百万円となっています。株主資本は550億43百万円、その他の包括利益累計額は53億48百万円となっています。この結果、自己資本比率は63.7%となっています。
ROAとROE
あすか製薬ホールディングスのROA(総資産利益率)は前期の6.0%から当期は6.9%と上昇しています。また、ROE(自己資本利益率)も前期の8.0%から当期は11.2%と大幅に改善しています。これは、売上高の増加や収益性の向上による経常利益の伸長などが寄与しています。今後も事業基盤の強化と収益力の向上により、ROA、ROEともに高水準を維持できると考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが73億13百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが9億33百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが36億71百万円の支出となりました。全体としては営業活動によるキャッシュ・インフローが大きく、経営基盤は安定しているといえます。
配当の支払額
あすか製薬ホールディングスは、株主への利益還元に注力しており、当期の配当金は1株当たり28円を予定しています。この結果、当期の配当性向は12.2%となる見込みです。今後も継続的な配当の実施を予定しており、株主還元の強化に取り組んでいきます。
今後の展望
あすか製薬ホールディングスは、中期経営計画において2025年度の売上高700億円、営業利益率8%、ROE8%を目標に掲げています。医薬品事業の中核となる産婦人科領域やアニマルヘルス事業などの成長を後押しし、収益基盤の拡大を目指しています。また、M&Aなどを通じた事業ポートフォリオの最適化にも取り組むなど、企業価値の向上に努めていきます。
編集部のまとめ
あすか製薬ホールディングス株式会社は、医薬品事業を中心に安定した業績を確保しています。売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも前年同期を上回る好業績となりました。また、自己資本比率も高水準を維持しており、財務基盤も強固です。今後も中期経営計画の達成に向けて着実な成長を遂げていくことが期待されます。
あすか製薬ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
あすか製薬ホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、年4回の決算発表を行っています。配当については、1株当たり28円、配当性向12.2%を計画しており、株主還元の強化に取り組んでいます。今後も中長期的な企業価値の向上に向けて、事業の成長と株主還元の両立を目指していきます。