株式会社坪田ラボの決算報告が公開されました。同社は「ビジョナリーイノベーションで未来をごきげんにする」をキーワーリに、近視やドライアイ、老眼、脳疾患の治療に取り組んでいる研究開発型のベンチャー企業です。
企業情報
企業名: 株式会社坪田ラボ
証券コード: E36956
決算期: 3月期
株式会社坪田ラボの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社坪田ラボの決算日は、3月31日です。決算期は年1回で、4月1日から翌年3月31日までの1年間になります。
主な事業
株式会社坪田ラボは、医療用医薬品の研究開発を主たる事業としています。同社は慶應義塾大学発のベンチャー企業で、近視、ドライアイ、老眼、脳疾患といった分野で画期的な新薬の創出に取り組んでいます。特に、脳領域での新薬開発に注力しており、うつ病やパーキンソン病などの治療薬の開発を進めています。また、このほかにも、ペット用の認知機能低下予防薬の開発にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高174,025千円、営業損失956,716千円、四半期純損失955,474千円となりました。利益率は悪化傾向にあり、営業利益率は-549.3%、純利益率は-548.4%と厳しい状況です。この主な要因は、新薬開発に伴う研究開発費の増加と、TLG-001の検証的臨床試験費用の増加によるものです。
売上・利益の推移
同社の売上高は、前年同期比708,091千円減少の174,025千円となりました。一方、利益面では、前年同期の営業利益311,712千円から956,716千円の営業損失に転落しています。これは、新薬開発に向けた研究開発費の増加と、TLG-001の検証的臨床試験費用の増加によるものです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社坪田ラボの四半期連結貸借対照表を見てみると、資産合計2,002,197千円、負債合計949,122千円、純資産1,053,074千円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が1,924,306千円と大部分を占めています。内訳として、現金及び預金1,509,047千円、仕掛品292,200千円などとなっています。一方、固定資産は77,890千円と少額となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が850,582千円、固定負債が98,540千円となっています。流動負債の主な内訳は、契約損失引当金372,140千円、未払金35,359千円などです。
純資産の部
純資産の部では、資本金818,060千円、資本剰余金802,060千円となっています。一方で、利益剰余金は△567,045千円と、マイナスとなっています。これは、研究開発費の増加により、四半期純損失が計上されたことが主な要因です。
ROAとROE
株式会社坪田ラボのROAは前年同期の3.5%から-47.8%に大幅に低下しています。また、ROEについても前年同期の9.8%から-90.8%に大きく悪化しています。これは、新薬開発に向けた研究開発費の増加と、TLG-001の検証的臨床試験費用の増加による営業損失の計上が主な要因です。今後は、研究開発の進展によって売上高と利益が回復し、ROAやROEの改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが△766,944千円の支出となり、前年同期の92,239千円の収入から大きく悪化しています。これは、主に研究開発費の増加とTLG-001の検証的臨床試験費用の増加によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フローは概ね順調に推移しています。
配当の支払額
株式会社坪田ラボは、創業間もない企業であることから、現時点では配当の支払いは行っていません。今後、研究開発の進展により収益が改善し、財務基盤が強化された際に、株主還元策としての配当実施を検討していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社坪田ラボは、優れた研究開発力と豊富な開発パイプラインを有しており、今後の業績回復への期待が高まっています。新薬開発の進展に合わせて、売上高と収益性の改善が期待されます。また、中国市場への参入など、事業の拡大にも取り組んでいます。引き続き、中長期的な企業価値向上に向けて、研究開発活動を加速していくことが重要と考えられます。
編集部のまとめ
株式会社坪田ラボは、研究開発型ベンチャー企業として、近視やドライアイ、老眼、脳疾患の治療薬の開発に取り組んでいます。当第3四半期は、研究開発費の増加などにより、売上高は減少し、営業損失も大幅に拡大しました。しかし、中長期的には、新薬開発の進展により、収益性の改善が期待できると考えられます。同社の今後の動向にも注目が集まっています。
株式会社坪田ラボの決算日や配当についてまとめました。
株式会社坪田ラボの決算日は3月31日で、決算期は年1回となっています。また、同社は現時点では配当を実施していませんが、今後の業績回復に合わせて、株主還元策としての配当実施が期待されます。