この度、医薬品開発会社の㈱ティムス(証券コード:48910)が2023年11月30日を第3四半期会計期間の決算日として、四半期報告書を発表しました。ティムスは急性期脳梗塞治療薬「TMS-007」の開発を主軸に、新薬候補「TMS-008」の開発も進めています。今期は経済活動の正常化に伴い業績が改善傾向にあり、株主の皆様に朗報となりそうです。
企業情報
企業名: ㈱ティムス
証券コード: 48910
決算期: 2023年2月期
㈱ティムスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
㈱ティムスの決算日は2月28日で、四半期決算は5月、8月、11月、2月に発表しています。年度末決算は2月末を迎え、例年6月に株主総会を開催しています。
主な事業
㈱ティムスは、医薬品の創薬研究開発を手掛けるバイオベンチャー企業です。自社開発パイプラインの「TMS-007」と「TMS-008」の研究開発が主力事業であり、共同研究や戦略的提携などにも積極的に取り組んでいます。特に「TMS-007」は急性期脳梗塞治療薬として期待されており、国内外での開発が進行中です。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が前年同期比で改善し、営業損失、経常損失、四半期純損失のいずれも縮小しています。これは研究開発活動の積極的な推進により先行投資コストが増加した一方で、経済活動正常化に伴う収益改善が寄与したためです。利益率はまだマイナスとなっているものの、業績は着実に回復傾向にあるといえます。
売上・利益の推移
㈱ティムスの過去3年間の業績は次の通りです。売上高は横ばいで、営業損失、経常損失、純損失はいずれも縮小傾向にあることがわかります。創薬ベンチャーとしてまだ販売に至っていないものの、パイプラインの開発進展により将来の成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
㈱ティムスは連結決算を行っていませんが、四半期貸借対照表では財務状況の詳細が確認できます。
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は32億2,983万円となり、前期末から5億6,037万円減少しています。これは主に開発費用の支出により現金及び預金が5億2,213万円減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は6,976万円で、前期末から639万円減少しました。未払金や未払法人税等の減少が主な要因です。
純資産の部
純資産は31億6,006万円と、前期末から5億5,398万円減少しています。これは主に四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
㈱ティムスはまだ創薬ステージにあるため、営業損失、経常損失、当期純損失を計上しており、ROAやROEはマイネガティブとなっています。しかし、TMS-007やTMS-008の開発進展により、将来的な収益の改善や資本効率の向上が期待されています。
キャッシュフロー
医薬品開発に係る先行投資により、営業キャッシュフローがマイナスとなっています。一方で、資金調達を行うことで財務キャッシュフローがプラスとなっています。今後、TMS-007やTMS-008の上市等により、営業キャッシュフローの改善が期待されます。
配当の支払額
㈱ティムスは創薬ベンチャーとして成長段階にあるため、現時点では配当の支払いは行っていません。今後の業績拡大と収益性の向上に合わせて、株主還元策の検討が期待されます。
今後の展望
㈱ティムスの重要パイプラインであるTMS-007の開発については、2023年4月のグローバル連携先の一時的な開発停止もありましたが、新たな提携先への切り替えなどで開発を継続する予定です。また、TMS-008の開発も順調に進捗しており、今後の承認取得と上市に期待が高まっています。創薬ベンチャーとしての成長戦略を着実に推進することで、企業価値の向上が望めるでしょう。
編集部のまとめ
㈱ティムスは、急性期脳梗塞治療薬「TMS-007」と新薬候補「TMS-008」の研究開発に注力する創薬ベンチャー企業です。今期の業績は改善傾向にあり、TMS-007とTMS-008の開発進展に期待が集まっています。今後の成長に向けて、株主の皆様の継続的なご支援が不可欠です。
㈱ティムスの決算日や配当についてまとめました。
㈱ティムスの決算日は2月28日で、四半期決算は5月、8月、11月、2月に発表しています。また創薬ステージにある同社は、現時点で配当は行っていませんが、今後の業績拡大と収益性の改善に合わせて、株主還元策の検討が期待されます。
