ノイルイミューン・バイオテック株式会社の第10期第1四半期決算が発表されました。4月に東京証券取引所グロース市場に上場したばかりの注目の新興バイオ企業で、1年に4回行われる四半期決算の内容をご紹介します。
企業情報
企業名: ノイルイミューン・バイオテック株式会社
証券コード: E38453
決算期: 12月期
ノイルイミューン・バイオテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ノイルイミューン・バイオテック株式会社の決算日は12月31日です。決算発表は翌年5月14日に行われました。毎年1年4回、3月、6月、9月、12月の期末に四半期決算を行っています。
主な事業
ノイルイミューン・バイオテック株式会社は、がん免疫療法創薬事業を行っている企業です。自社独自の「PRIME」技術を活用し、固形がんに対するCAR-Tやa使用のがん免疫細胞療法の研究開発に取り組んでいます。自社創薬パイプラインの開発や、共同研究パートナーへのライセンス供与なども行っています。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の業績として、事業収益は2,587千円となりました。前年同期比では68.0%減と減収となりました。一方で、研究開発費が増加したことなどから、営業損失は339,285千円となりました。経常損失は339,567千円、四半期純損失は340,177千円と、赤字計上となっています。
売上・利益の推移
ノイルイミューン・バイオテック株式会社は、まだ研究開発段階にあるため、売上高は伸び悩んでおり、赤字が続いています。事業収益は前年同期比68.0%減の2,587千円と低水準です。一方で研究開発費が増加傾向にあり、営業損失、経常損失、四半期純損失とすべての利益指標が赤字となっています。
四半期連結貸借対照表について
ノイルイミューン・バイオテック株式会社の資産は、前期末比321,954千円減少して5,456,992千円となりました。負債は15,722千円増加して107,217千円、純資産は337,677千円減少して5,349,775千円となりました。
資産の部
資産の主な変動要因は、現金及び預金が315,213千円減少したことなどによるものです。一方で、未収消費税等が21,056千円増加しています。
負債の部
負債の主な変動要因は、未払金が28,157千円増加したことなどによるものです。一方で、未払法人税等が19,010千円減少しています。
純資産の部
純資産の主な変動要因は、四半期純損失の計上により利益剰余金が340,177千円減少したことによるものです。
ROAとROE
ノイルイミューン・バイオテック株式会社は、研究開発段階にあるため、ROAやROEといった収益性の指標は短期的に悪化する傾向にあります。今期も四半期純損失の計上により、収益性は低下しています。今後は研究開発の進捗に応じて、収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは315,213千円のマイナスとなりました。これは主に、四半期純損失を計上したことによるものです。投資活動やfinancing活動によるキャッシュ・フローの動きはありませんでした。現金及び預金は前期末比315,213千円減少しています。
配当の支払額
ノイルイミューン・バイオテック株式会社は、未だ配当を行っていません。研究開発に資金を充当するため、当面は無配の方針です。今後の事業成長と収益力の向上に合わせて、配当政策の検討が期待されます。
今後の展望
ノイルイミューン・バイオテック株式会社は、自社創薬パイプラインの進展に注力していく方針です。第1相臨床試験中のNIB101の開発や、将来の新パイプラインの育成に取り組む予定です。また、共同研究パートナーとの連携強化も目指しています。短期的には赤字が続く見通しですが、将来的な事業成長に期待が集まっています。
編集部のまとめ
ノイルイミューン・バイオテック株式会社は、がん免疫療法創薬を手掛ける注目の新興バイオ企業です。まだ研究開発段階にあり、収益基盤が十分ではありませんが、自社パイプラインの進展や共同研究の深化を通じた事業拡大が期待されます。先行投資による赤字計上が続く中、長期的な視点で同社の動向を注視していく必要がありそうです。
ノイルイミューン・バイオテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ノイルイミューン・バイオテック株式会社の決算日は12月31日で、1年に4回の四半期決算を行っています。現時点では配当は実施していませんが、今後の事業成長に合わせて配当政策の検討が期待されます。