株式会社マンダムの決算報告が公開されました。化粧品ブランド大手のマンダムは、コロナ禍でも着実に業績を伸ばし続けている好調な企業の1つです。新製品の発売や海外市場の開拓など、グループ全体で積極的な施策を推し進めた結果、売上高、各利益とも増加しました。財務状況も健全で、株主還元の面でも好評価が期待できそうです。今後の更なる成長にも注目ですね。
企業情報
企業名: 株式会社マンダム
証券コード: E01027
決算期: 2023年3月31日
株式会社マンダムの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マンダムの決算は3月31日が期末となっています。第3四半期決算は2023年12月31日までです。新年度の第1四半期決算は2024年6月頃に発表される見込みです。
主な事業
株式会社マンダムは、男性化粧品や女性化粧品、ヘアケア製品などの製造・販売を行っています。国内はもちろん、アジア地域を中心に事業展開しており、地域に応じた製品開発や販売戦略を展開しています。人々の豊かな生活の実現を目指して、常に新しい価値を生み出し続けている企業です。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は売上高が54,672百万円と前年同期比9.8%増と好調に推移しました。一方で、営業利益は2,203百万円と25.4%増と、売上の伸びに比べやや小さめになりました。これは新製品へのマーケティング投資が増加したためです。しかし全体としては、経常利益は2,962百万円と28.3%増と、着実に利益を上げていることがわかります。
売上・利益の推移
最近数年の売上高と利益の推移をみると、売上高は増加基調にあります。一方で利益面では、2020年にはコロナ禍の影響もあり一時的に減少しましたが、その後は着実に回復し、今期は過去最高益を更新しました。売上の伸びと海外事業の好調さが、利益面での牽引役となっているようです。
四半期連結貸借対照表について
マンダムの財務状況をみると、資産合計は94,327百万円と前期末比で3,322百万円増加しています。これは主に現金及び預金の増加によるものです。一方、負債合計は19,369百万円と前期末比で451百万円減少しました。この結果、純資産は74,958百万円となり、自己資本比率も72.3%と高水準を維持しています。安定した財務基盤が確認できます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が25,881百万円と前期末から4,388百万円増加しました。一方、受取手形及び売掛金は10,525百万円と前期末から671百万円減少しています。棚卸資産は全体として16,063百万円と、前期末比では増加傾向にあります。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が3,765百万円と前期末から133百万円増加しました。一方、その他の流動負債が7,147百万円と前期末から1,315百万円減少しています。固定負債は6,721百万円と前期末から687百万円増加しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が48,208百万円と前期末から401百万円増加しました。また、為替換算調整勘定が94百万円と前期末から2,607百万円増加しています。この結果、純資産合計は74,958百万円となりました。
ROAとROE
マンダムの収益性指標をみると、ROA(総資産経常利益率)は3.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.0%となっています。前期の水準から若干上昇しており、経営効率の改善が進んでいることがわかります。今後の事業成長と収益力の向上に期待が高まっています。
キャッシュフロー
キャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが6,259百万円の収入となり、前年同期比で大幅に増加しました。これは主に税金等調整前四半期純利益の増加によるものです。一方、投資活動によるキャッシュフローは1,727百万円の支出となり、有形固定資産の取得などで資金が流出しています。財務活動では配当金の支払いなどで2,013百万円の支出がありました。全体として現金及び現金同等物は21,126百万円と、手元流動性が高い水準を保っています。
配当の支払額
マンダムは株主への利益還元を重視しており、期末配当と中間配当の年2回の配当を行っています。今期の中間配当は1株当たり20円と前期より1円増配となりました。期末配当は未定ですが、前期は1株当たり19円の配当が行われており、今期も同水準以上の増配が期待されます。安定した株主還元を続けていることが特徴です。
今後の展望
マンダムは「VISION2027」の経営ビジョンのもと、デジタル化やオープンイノベーションの推進などに取り組み、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。国内外の事業拡大や新製品開発、サステナビリティ経営など、幅広い施策を展開していくことで、さらなる業績の伸長が期待されます。中長期的な視点から、マンダムの今後の動向に注目していく必要がありますね。
編集部のまとめ
株式会社マンダムは、業界トップクラスの化粧品ブランドを持つ企業です。今期の決算では、売上高、各利益ともに増加を果たし、財務内容も健全な水準を維持しています。特に海外事業の好調さが目立ち、今後の成長が大いに期待できそうです。株主還元面でも魅力的で、安定した配当政策を続けています。今後も新製品の投入やデジタル化への取り組みなど、積極的な経営姿勢が続くものと考えられます。マンダムの企業価値は今後も高まっていくと見られます。
株式会社マンダムの決算日や配当についてまとめました。
マンダムの決算期は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日までとなっています。配当については、年2回の中間配当と期末配当を行っており、今期の中間配当は1株当たり20円と前期比1円増配となりました。今後も安定した株主還元が期待できそうです。