株式会社コーセーの2024年3月期第1四半期決算が公表されました。売上高は前年同期比13.8%増の77,583百万円を達成し、営業利益も前年同期比35.5%増の7,902百万円と大幅に増益となりました。アジアやアメリカでの好調な業績が続いています。
企業情報
企業名: 株式会社コーセー
証券コード: E01049
決算期: 12月期
株式会社コーセーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社コーセーの決算日は12月31日です。決算期は12月期です。毎年3月下旬にその年の12月期の決算が発表されます。
主な事業
株式会社コーセーは化粧品事業を中心に展開しています。化粧品事業では、「コスメデコルテ」「雪肌精」「タルト」など、国内外のプレステージからメイクアップ、スキンケアブランドを擁しています。また、コスメタリー事業では「ソフティモ」「クリアターン」などの化粧品ブランドを展開しています。さらに、ホテルやゴルフ場向けのアメニティ製品などのその他事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高77,583百万円、営業利益7,902百万円と前年同期比で大幅に増加しました。利益率も営業利益率10.2%と高水準を維持しています。中国市場の弱さがありましたが、日本国内と欧米での好調な伸びが業績を押し上げました。
売上・利益の推移
株式会社コーセーは、過去数年にわたり売上高、営業利益ともに増加傾向にあります。2023年12月期の売上高は300,406百万円、営業利益は20,252百万円と過去最高を更新しました。今期も引き続き好調な業績を維持しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社コーセーの2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は373,692百万円となっています。前期末から2,034百万円増加しており、企業規模が着実に拡大していることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が123,932百万円と大きな割合を占めています。一方で、受取手形及び売掛金が49,356百万円と増加しており、売上の伸びを反映しています。また、商品及び製品が43,608百万円と在庫も増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が9,022百万円、電子記録債務が4,402百万円となっています。有利子負債は10,661百万円と管理が適切に行われています。
純資産の部
純資産の部は288,332百万円と前期末から5,293百万円増加しています。自己資本比率は72.6%と高水準を維持しており、財務体質の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
株式会社コーセーのROA(総資産経常利益率)は2.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は2.4%となっています。前期と比べROAはわずかに上昇、ROEは大きく上昇しています。これは、売上高の増加と利益率の改善により収益性が向上したことが要因と考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは11,227百万円のプラスとなっています。投資活動によるキャッシュ・フローは2,078百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは4,062百万円のマイナスとなっており、全体として8,913百万円の減少となりました。手元流動性は確保されており、財務基盤は安定しています。
配当の支払額
株式会社コーセーは2024年3月期の年間配当金を1株当たり70円と前期と同額に設定しています。配当性向は34.2%となっており、株主還元も適切に行われています。
今後の展望
株式会社コーセーでは、中長期ビジョン「VISION2026」を推進しており、「世界で存在感のある企業への進化」を目指しています。中国市場の減速など課題はありますが、日本国内とアメリカを中心とした海外市場での伸びが期待できることから、今後も安定した業績の維持が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社コーセーの2024年3月期第1四半期決算は増収増益となりました。売上高や営業利益は前年同期から大幅に改善しています。財務体質も健全で、配当も安定しています。今後も中国市場の減速などのリスクはありますが、日本国内やアメリカなどの海外市場での伸びが期待できそうです。株式会社コーセーは、化粧品事業を中心に安定的な成長が続くものと見られます。
株式会社コーセーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社コーセーの決算日は12月31日で、12月期を採用しています。2024年3月期の年間配当金は1株当たり70円を予定しており、安定した株主還元が行われています。今後も健全な財務状況を維持しつつ、国内外の市場で安定した成長が期待できる企業といえます。