株式会社シーボンの四半期決算報告書が発表されました。化粧品メーカーのシーボンは売上高が前年同期比1.1%増の64億3,363万円と堅調に推移しました。また、経常利益は68,576千円となり、前年同期に比べ大幅な改善を果たしています。新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐ中、サロンケア製品の拡販や新店舗オープンなど積極的な施策が奏功しているようです。今後のさらなる業績向上に期待が高まります。
企業情報
企業名: 株式会社シーボン
証券コード: E23479
決算期: 2023年3月期
株式会社シーボンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社シーボンの決算日は3月31日です。そのため、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から2023年12月31日までの3ヶ月間となります。
主な事業
株式会社シーボンは、主に化粧品及び医薬部外品の製造・販売を行う企業です。国内の直営店舗や通信販売を中心に事業展開しており、スキンケア、ベースメイク、アイメイクなど幅広い製品ラインナップを持っています。海外でも一部販売を行っているものの、国内事業が主力となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が64億3,363万円と前年同期比1.1%の増加となりました。また、経常利益は68,576千円と大幅な改善を果たし、前年同期の経常損失から脱却しています。主力の直営店舗や通信販売の好調な推移が収益を押し上げたようです。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比1.1%増と緩やかな上昇傾向にあります。一方で、利益面では経常利益が前年同期の経常損失から大きく改善しています。これは新型コロナの影響が和らぐ中、新店舗の出店や新製品の投入など積極的な事業展開が奏功したためと考えられます。今後も持続的な成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
シーボンの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は92,063百万円となっています。前期末比で3.8%の増加となっており、事業拡大に備えた投資が進んでいることがうかがえます。
資産の部
資産の部では、流動資産が59,200百万円と前期末比0.8%減少しています。一方で、固定資産は32,863百万円と大幅に増加(16.9%増)しており、新店舗出店などに関連する設備投資が進んでいることがわかります。
負債の部
負債の部では、流動負債が30,614百万円と前期末比15.1%増加しています。未払金の増加や契約負債の増加などが主な要因です。一方で、固定負債は4,510百万円と前期末比3.7%減少しています。
純資産の部
純資産は56,938百万円と前期末比0.3%減少しています。利益剰余金が減少した一方で、自己株式が増加したことが主な要因です。自己資本比率は61.8%となっています。
ROAとROE
ROAは前期と比べ改善傾向にあり、売上高・利益の増加により収益性が高まっている様子がうかがえます。一方でROEは前期から低下しており、自己資本の効率的な活用に課題があるものと考えられます。今後は収益力の向上とともに、資本効率の改善にも注目する必要があるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっています。これは、利益の改善や運転資本の効率化などが奏功した結果だと考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。新店舗出店などの積極的な設備投資に伴うものです。今後も持続的な成長に向けた投資が続くと見られます。
配当の支払額
シーボンは2023年11月6日開催の取締役会において、第3四半期末配当金を1株当たり5円と決議しました。前期に比べ減配となりますが、業績の改善に合わせて株主還元にも注力しているようです。
今後の展望
シーボンは2024年3月期から新中期経営計画をスタートさせました。「製品価値向上」「サロン価値向上」「新しい価値の創造」の3つの重点課題に取り組み、再成長を目指します。また、創業60周年に向けたブランディングプロジェクトも始動しており、サステナブルな企業を目指すなど、中長期的な成長に向けて積極的な施策を展開しています。今後の業績拡大に期待が高まります。
編集部のまとめ
株式会社シーボンの四半期決算は、売上高の増加と経常利益の大幅な改善で前年同期を上回る結果となりました。新型コロナ禍からの緩やかな回復基調の中、新製品投入やサービス強化などの施策が成果を上げてきています。今後も中期経営計画に基づいた成長戦略に期待が高まります。株主還元面でも一定の配当を継続しており、株主への利益還元にも注力しています。中長期的に見てシーボンのさらなる飛躍が期待できそうです。
株式会社シーボンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社シーボンの決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までの3ヶ月間となります。配当については、2023年11月6日の取締役会で1株当たり5円の第3四半期末配当を決議しました。毎期の配当実施に加え、中期的な事業拡大に向けた投資にも注力しており、株主への利益還元と企業価値向上の両立を目指しています。