株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの2024年第1四半期決算が発表されました。主力ブランドのPOLAやORBISが前年同期を上回るなど、堅調な業績となりました。化粧品市場の需要回復を受け、国内外の事業で安定した収益が確保できています。中期経営計画の実行により、さらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
証券コード: E24951
決算期: 12月
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは12月決算で、第1四半期決算は2024年1月1日から3月31日までの期間となります。
主な事業
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは、ビューティケア事業を主体としています。主力ブランドとして「POLA」「ORBIS」を展開しているほか、「Jurlique」「THREE」「DECENCIA」「FUJIMI」などの海外ブランドや育成ブランドも手掛けています。
また、不動産事業やビルメンテナンス事業なども行っています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の連結売上高は40,886百万円と前年同期比3.0%減少しましたが、コスト管理が奏功し、営業利益は3,357百万円と26.2%減少にとどまりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,126百万円と14.0%増加しています。利益率は改善傾向にあります。
売上・利益の推移
売上高は、主力のPOLAブランドが前年同期を下回った一方で、ORBISブランドが好調に推移したことなどから、全体としては前年同期比で減少しています。
利益面では、売上減による粗利の減少がありましたが、コストの適切な管理により、営業利益は前年同期比26.2%減にとどまり、親会社株主に帰属する四半期純利益は14.0%増加しています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は200,777百万円で、前連結会計年度末比0.2%減少しています。
負債は36,428百万円と11.0%増加し、純資産は164,349百万円と2.4%減少しました。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が57,095百万円と増加し、投資有価証券も19,637百万円と増加しています。一方で、現金及び預金が39,587百万円と減少しています。
負債の部
負債の部では、未払金の増加により、流動負債が29,238百万円と増加しています。固定負債は7,189百万円と微増しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が77,168百万円と減少しており、これは配当金の支払いによるものです。一方で、自己資本比率は81.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
当第1四半期のROAは年率換算で7.1%、ROEは7.5%となっています。前期に比べ改善傾向にあり、収益性の向上が進んでいます。これは、ブランド力の強化やコスト管理の徹底などの成果が表れたものと考えられます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,414百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが4,747百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが6,899百万円の支出となっています。設備投資や配当金の支払いにより現金が減少しています。
配当の支払額
2024年3月期の1株当たり年間配当金は31円を予定しています。前期と同額の配当を実施する方針です。株主還元に配慮した経営が行われています。
今後の展望
2024年からスタートした新中期経営計画に基づき、国内外の事業強化やブランドポートフォリオの拡充など、将来の成長につながる取り組みを着実に実行していく方針です。化粧品市場の回復基調を捉えつつ、経営基盤の強化にも注力し、持続的な企業価値向上を目指します。
編集部のまとめ
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの2024年第1四半期決算は、主力ブランドが好調だったことや、コストコントロールの効果もあり、全体としては堅調な業績となりました。新中期経営計画の着実な実行により、今後も収益力の向上が期待できそうです。株主還元にも配慮しつつ、持続可能な成長を目指す企業姿勢が印象的です。
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは12月決算で、第1四半期は2024年1月1日から3月31日までとなります。配当金は1株当たり31円を予定しており、株主還元にも配慮した経営が行われています。今後の更なる成長に注目です。
