株式会社I-neの最新の決算報告が公開されました。独自の商品・ブランド開発モデルで、国内外で人気の製品を展開する化粧品メーカーの動向をお伝えします。
企業情報
企業名: 株式会社I-ne
証券コード: 49330
決算期: 12月期
株式会社I-neの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社I-neの決算日は12月31日です。決算四半期の公表は2024年5月10日に行われています。
主な事業
株式会社I-neは、独自開発したブランド商品の国内外への卸売事業と、インターネットを活用した自社ブランドの直接販売を行っています。主力ブランドにはBOTANIST、SALONIA、YOLU、DROASなどがあり、ヘアケア、美容家電、スキンケアなどのカテゴリーで積極的な新商品開発と市場開拓に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高9,082百万円、営業利益638百万円となりました。売上高は前年同期比6.5%減でしたが、営業利益率は7.0%と高水準を保っています。主力ブランドの好調な販売が業績を支えています。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、2023年は41,643百万円の売上高、3,945百万円の営業利益を計上しています。売上高は堅調に推移しており、営業利益率も9.5%と高水準を維持しています。今後も新製品の上市などにより、更なる業績の伸びが期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の四半期連結貸借対照表では、総資産20,503百万円、負債5,022百万円、純資産14,481百万円となっています。前期末と比較して、資産は2,405百万円減少、負債は2,553百万円減少、純資産は150百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が6,435百万円、売掛金が5,836百万円、商品が3,285百万円などとなっています。前期末と比べ、現金及び預金が2,553百万円減少しているものの、商品が575百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が2,117百万円、未払金が2,523百万円などとなっています。前期末と比べ、未払法人税等が2,162百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が8,330百万円となっています。前期末から195百万円増加しています。新株予約権も48百万円となっており、財務基盤は安定しています。
ROAとROE
株式会社I-neのROAは2.0%、ROEは2.9%となっています。ROAは前年同期比で0.7ポイント減少しましたが、ROEは前年同期比で0.4ポイント減少にとどまっています。これは、収益力の維持と財務体質の安定化に努めていることが示されています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが926百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが84百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが231百万円のマイナスとなっています。全体としては2,553百万円の減少となりましたが、手元流動性は高い水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社I-neは2024年3月11日に、1株当たり13円の期末配当を実施しています。これにより、配当金の総額は231百万円となりました。株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後の展望
株式会社I-neは、ブランド力の強化と新商品開発による事業の拡大に注力していきます。BOTANISTブランドの新ラインの発売や、SALONIAブランドの新製品投入などを通して、持続的な成長を目指しています。また、海外事業の強化にも取り組み、グローバル市場での存在感を高めていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社I-neの決算は、売上高の減少はありましたが、営業利益率の高さや財務体質の健全性など、全体として良好な内容でした。主力ブランドの好調な業績や新製品投入、海外展開の強化など、今後の成長に期待が持てる企業動向と言えるでしょう。株主還元も積極的に行われており、投資家の関心も高まりそうです。
株式会社I-neの決算日や配当についてまとめました。
株式会社I-neの決算日は12月31日で、2024年5月10日に4半期決算が公表されました。また、1株当たり13円の期末配当が実施され、配当金の総額は231百万円となりました。安定的な業績と株主還元体制が評価できる決算だったと言えるでしょう。