日本を代表する化粧品メーカー、株式会社アクシージアの最新の四半期決算が公表されました。アクシージアは中国市場を中心に海外展開を強化し、着実に業績を伸ばしてきた企業です。
企業情報
企業名: 株式会社アクシージア
証券コード: 49360
決算期: 2024年7月31日
株式会社アクシージアの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社アクシージアは、7月31日を決算日とし、四半期決算を行っています。具体的には、8月1日から10月31日までを第1四半期、11月1日から1月31日までを第2四半期、2月1日から4月30日までを第3四半期、5月1日から7月31日までを第4四半期とする決算スケジュールになっています。
主な事業
アクシージアは、自社ブランドの化粧品と健康補助食品の製造・販売を主な事業としています。特に中国市場を中心に、自社ECサイトやアリババ、天猫などのECプラットフォームを通じて化粧品を販売しているのが特徴です。近年は中国以外のアジア地域や日本国内での販路拡大にも注力しています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期連結累計期間の売上高は5,431,998千円で前年同期比6.1%増となりました。一方で、営業利益は613,183千円で前年同期比33.6%減となりました。利益率では経常利益率が13.6%となっています。
売上・利益の推移
アクシージアの売上高と利益の推移を見ると、直近3年間は増収増益基調で推移しています。2022年8月期には過去最高の売上高11,341,033千円、経常利益707,845千円を達成しました。一方で、今期第2四半期は中国市場の影響を受けて減益となっています。
四半期連結貸借対照表について
アクシージアの総資産は10,269,176千円、負債は1,492,274千円、純資産は8,776,901千円となっています。自己資本比率は85.4%と非常に高い水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が4,606,651千円と非常に厚い手元流動性を確保しています。一方で、製品が1,743,798千円と在庫が増加傾向にあります。
負債の部
負債の部では、買掛金が124,423千円、長期借入金が211,470千円となっています。財務健全性は非常に高い水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が4,728,830千円となっています。配当性向は低く、内部留保を活用して積極的な投資を行っていることがうかがえます。
ROAとROE
アクシージアのROA(総資産経常利益率)は7.2%、ROE(自己資本利益率)は8.6%となっています。同業他社と比較しても高水準の収益性を維持しています。今後の更なる事業拡大に向けて、効果的な投資を行いながら収益性の向上を目指していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは380,674千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは255,807千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは1,564,622千円の支出となりました。
手元流動性は十分確保されているものの、積極的な設備投資や自己株式取得などによりキャッシュ残高は減少傾向にあります。
配当の支払額
アクシージアは、2023年9月19日の取締役会決議に基づき、1株当たり14円の中間配当を実施しました。また、2024年3月14日の取締役会決議では、1株当たり10円の期末配当を予定しています。この結果、年間配当金は24円となる見込みです。
今後の展望
アクシージアは、中国市場を中心とした海外事業の拡大に加え、日本国内でのインバウンド需要の取り込みにも注力しています。また、将来の成長に向けた新製品開発や販路開拓にも積極的に取り組んでいます。特に、2024年2月1日に株式会社エムアンドディを子会社化したことで、日本国内のEC販売基盤を強化することができ、事業の多角化や収益の安定化が期待されます。
編集部のまとめ
アクシージアは化粧品事業を中心に着実に業績を伸ばしてきた企業です。足元では中国市場の減速の影響を受けて減益となっていますが、長期的には中国市場を中心とした海外事業と日本国内のインバウンド需要の取り込みによる成長が期待できます。また、子会社化によるEC事業の強化も追い風となりそうです。財務体質も健全で、株主還元も継続的に行われているため、アクシージアの今後の成長に期待が高まっています。
株式会社アクシージアの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アクシージアは7月31日を決算日とし、年2回の配当(中間配当と期末配当)を行っています。2023年9月の中間配当は1株当たり14円、2024年3月の期末配当は1株当たり10円と、年間配当金は24円の見込みです。着実に利益を確保し、株主還元を行っていることがわかります。
