化粧品メーカー、株式会社アクシージアの4月期第3四半期の決算報告が発表されました。売上高は前年同期比15.5%増の911億3821万円と、着実な成長を遂げています。インナーケア製品の人気や、中国を中心としたグローバル展開が奏功したようです。利益面でも前年同期比10.5%減の115億5443万円と、高水準を維持しています。今後の期待が高まる決算内容となりました。
企業情報
企業名: 株式会社アクシージア
証券コード: E36321
決算期: 8月決算
株式会社アクシージアの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アクシージアは8月末日を決算日として、年4回の四半期決算を行っています。第3四半期決算は2024年4月30日が基準日となります。
主な事業
株式会社アクシージアは化粧品の製造・販売を主な事業としています。中国市場を中心にグローバルに展開しており、主力製品の「AGドリンクX」は中国で人気を集めています。また、日本国内でも自社ECサイトや百貨店、空港免税店などで販売を強化しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期では売上高が前年同期比15.5%増の911億3821万円と大幅な増収となりました。一方で、広告宣伝費の増加により営業利益が前年同期比28.8%減の95億3986万円となりました。経常利益も同様に10.5%減の115億5443万円でしたが、引き続き高水準の利益を確保しています。
売上・利益の推移
前年同期と比べると売上高は大幅増収、利益は微減という結果でした。これは、中国市場での販売が回復傾向にあるものの、広告宣伝費の増加に伴う販管費の上昇が影響しているためです。今後も中国や日本国内などでの販売拡大に注力し、収益性の向上を目指していくと見られます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アクシージアの四半期連結貸借対照表では、資産合計が前期末比3.7%増の1,109億4689万円、負債合計が同38.2%増の248億7124万円となっています。純資産は前期末比3.3%減の860億7564万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が前期末比30.5%減の401億8494万円となっています。一方で、売掛金が同69.9%増の183億6128万円、商品及び製品が同18.3%増の191億2614万円といった増加もみられました。
負債の部
負債の部では、短期借入金が前期末比530,000万円増加したほか、未払金も同96.4%増加しています。これらは、事業拡大にかかる運転資金の調達によるものと考えられます。
純資産の部
純資産は前期末比3.3%減の860億7564万円となっています。これは、配当金の支払いにより利益剰余金が減少したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期末の8.4%から当第3四半期では7.6%に低下しています。これは利益が減少したことが主な要因です。一方で、ROEは前期末の12.4%から当第3四半期では11.2%とほぼ横ばいで推移しています。自己資本比率は前期末の83.2%から当第3四半期は77.5%に低下しています。今後の業績次第では、ROAやROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては、当四半期連結累計期間の開示がないため詳細は不明です。ただし、前連結会計年度では営業活動によるキャッシュ・フローが131億7650万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが76億4862万円のマイナスとなっていました。今後の情報開示に注目していく必要があります。
配当の支払額
当第3四半期では、年2回の配当を実施しています。2023年10月11日に1株当たり14円、2024年4月9日に1株当たり10円の配当を支払いました。配当性向は40%前後で推移しており、株主還元に積極的な企業といえます。
今後の展望
株式会社アクシージアは、中国市場での販売拡大とともに、日本国内でのインバウンド需要の取り込みに注力していく方針です。中国ではライブ配信販売の強化や、人気ブランドアンバサダーの起用など、様々な施策を展開。国内では主要都市でのポップアップショップ出店などで、ブランド認知度の向上を図っています。今後も市場開拓と収益性の向上に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アクシージアは、中国を中心としたグローバル展開と、日本国内での販売強化により、着実に業績を伸ばしています。売上高は前年同期比15.5%増の911億円、経常利益は10.5%減の115億円と、好業績を維持しています。今後も中国市場での人気製品の販売拡大や、日本国内でのインバウンド需要の取り込みに注力し、更なる成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社アクシージアの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アクシージアは8月末日を決算日とし、年4回の四半期決算を行っています。配当は年2回、1株当たり14円と10円を支払っており、配当性向は40%前後で推移しています。株主還元にも積極的な企業といえます。今後の業績推移に注目していきましょう。