ヤスハラケミカル株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。同社は粘着・接着・香料・電子材料・ラミネート製品などを製造・販売する化学メーカーで、安定した業績を上げている企業です。今年度の業績は好調で、売上高、経常利益、四半期純利益ともに前年同期を上回っています。国内外の新規顧客の開拓や高付加価値製品の開発に注力し、収益性の向上につなげてきました。今後も新市場開拓や持続的な事業成長に向けた取り組みに期待が高まっています。
企業情報
企業名: ヤスハラケミカル株式会社
証券コード: 49570
決算期: 3月期
ヤスハラケミカル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ヤスハラケミカル株式会社は3月決算の企業です。具体的な決算日は3月31日で、年1回の本決算に加えて、4月1日から12月31日までの第3四半期決算を行っています。本決算と第3四半期決算の決算発表月は、それぞれ6月と2月となっています。
主な事業
ヤスハラケミカル株式会社は粘着・接着用樹脂、化成品、ホットメルト接着剤、ラミネート品などの製造・販売を行う化学メーカーです。特に粘着・接着用樹脂は自動車や工業用テープなどの用途で高いシェアを持っています。また、香料や電子材料、木工用途のワックスなども手掛けています。同社は国内外の顧客に対して製品を供給しており、グローバルに事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
ヤスハラケミカル株式会社の2023年12月期第3四半期の業績は、売上高9,945百万円、営業利益477百万円、経常利益767百万円、四半期純利益773百万円と、前年同期に比べ大幅な増収増益となりました。特に四半期純利益は前年同期の655百万円から18.0%増加しており、安定した収益性を維持しています。
売上・利益の推移
ヤスハラケミカル株式会社は、過去3年間の売上高が11,883百万円、9,945百万円、8,972百万円と順調に推移しています。また、経常利益も669百万円、767百万円、658百万円と、3期連続で増益基調にあります。同社は市場ニーズの変化に対応し、高付加価値製品の開発と新規顧客の開拓に取り組んでおり、業績の向上につながっています。
四半期連結貸借対照表について
ヤスハラケミカル株式会社の2023年12月期第3四半期末の総資産は27,527百万円となり、前事業年度末から1,139百万円減少しました。これは主に現金及び預金、投資有価証券の減少によるものです。一方、負債合計は7,320百万円と前事業年度末から1,795百万円減少し、純資産は20,206百万円と656百万円増加しています。
資産の部
ヤスハラケミカル株式会社の資産の部では、現金及び預金が5,297百万円と前事業年度末から1,130百万円減少しています。一方で、仕掛品が2,356百万円と前事業年度末から725百万円増加しました。総資産に占める主な資産は、現金及び預金、売掛金、製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品となっています。
負債の部
ヤスハラケミカル株式会社の負債の部では、長期及び短期借入金が5,340百万円と前事業年度末から1,409百万円減少しています。また、買掛金が315百万円と前事業年度末から130百万円減少しています。総負債に占める主な負債は借入金、買掛金となっています。
純資産の部
ヤスハラケミカル株式会社の純資産の部では、利益剰余金が17,291百万円と前事業年度末から659百万円増加しています。これは主に当期の四半期純利益の計上によるものです。また、自己資本比率は73.41%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ヤスハラケミカル株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.79%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.83%となっています。前期に比べROAは若干上昇し、ROEも改善しており、投資効率と収益性の向上が見られます。これは主力製品の販売が好調だったことや、原価低減、生産性向上などの施策が効果を上げてきたためと考えられます。
キャッシュフロー
ヤスハラケミカル株式会社の2023年12月期第3四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは430百万円のプラスとなりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは171百万円のマイナスとなっています。これは主に設備投資や投資有価証券の売却によるものです。また、財務活動によるキャッシュ・フローは749百万円のマイナスとなり、借入金の返済や配当金の支払いによるものです。全体としては現金及び預金が1,130百万円減少し、財務の健全性は維持されています。
配当の支払額
ヤスハラケミカル株式会社は、2023年6月期の年間配当金を12円、2023年12月期第3四半期の中間配当を6円支払っています。同社は株主還元を重視しており、利益の範囲内で安定した配当を行うことを基本方針としています。今後も株主の皆様への利益還元に取り組んでいくと考えられます。
今後の展望
ヤスハラケミカル株式会社は、原材料価格の高騰や為替の影響など厳しい経営環境に直面していますが、市場ニーズを的確に捉え、高付加価値製品の開発や新規顧客の開拓に努めています。また、生産の合理化・効率化にも取り組むことで、収益性の維持・向上を目指しています。今後も持続的な事業成長と企業価値の向上に期待が高まっています。
編集部のまとめ
ヤスハラケミカル株式会社は、粘着・接着製品や化成品、ホットメルト接着剤などの製造・販売を手掛ける安定した業績を誇る化学メーカーです。2023年12月期第3四半期は増収増益を達成し、収益性も高い水準を維持しています。今後も市場ニーズに即した製品開発や生産性向上に取り組み、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。同社の決算は株主の皆様に安定的な配当を行っていくなど、投資家の注目も集まっています。
ヤスハラケミカル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ヤスハラケミカル株式会社は3月決算の企業で、年1回の本決算に加えて第3四半期決算も行っています。決算発表月は6月と2月となっています。配当については、年間で12円、中間配当が6円と、株主還元を重視した安定配当を実施しています。今後も業績の維持・向上と株主還元の両立が期待されます。