長谷川香料株式会社の決算報告が発表されました。このたび同社の2023年10月1日から2023年12月31日までの第1四半期の業績が公開されました。同社は国内外での香料事業を展開する老舗企業で、高品質な製品を手がけています。今回の決算内容について、分かりやすく紹介していきましょう。
企業情報
企業名: 長谷川香料株式会社
証券コード: 49580
決算期: 9月30日
長谷川香料株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
長谷川香料株式会社の決算日は9月30日です。第1四半期の決算は12月31日に締め切られましたので、今回その決算結果が発表されたわけです。
主な事業
長谷川香料株式会社は、フレーバー、フレグランスなどの香料製品の製造・販売を主な事業としています。国内外の食品メーカーや化粧品メーカーなどに高品質な香料を提供し、幅広い分野で活躍している老舗企業です。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は16,413百万円と前年同期比5.8%の増収となりました。また、営業利益は1,828百万円で前年同期比19.3%の増益、経常利益は1,854百万円で前年同期比29.2%の増益となっています。利益率も改善傾向にあり、同社の業績は順調に推移しているといえるでしょう。
売上・利益の推移
直近の第1四半期の決算では、売上高、営業利益、経常利益のいずれも前年同期から増加しています。中期的に見ても、2022年9月期の通期業績は売上高64,874百万円、営業利益8,185百万円、経常利益8,185百万円と、高水準を維持しています。同社の収益力は着実に向上しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日現在の四半期連結貸借対照表をみると、資産が135,395百万円、負債が21,408百万円、純資産が113,987百万円となっています。流動性と健全な財務体質を維持しつつ、着実な成長を遂げていると評価できるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が19,417百万円、受取手形及び売掛金が18,915百万円、有価証券が12,999百万円などとなっています。手元流動性が高く、安定した経営基盤を築いているといえます。
負債の部
負債の部では、買掛金が5,788百万円、未払法人税等が712百万円などの内訳となっています。有利子負債がほとんどないことから、健全な財務状況を維持していると言えるでしょう。
純資産の部
純資産の部では、資本金が5,364百万円、利益剰余金が86,074百万円となっています。自己資本比率は84.0%と、財務の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
長谷川香料のROAは8.7%、ROEは11.5%と、ともに高水準を維持しています。企業の収益力と資産効率が優れており、スムーズな事業展開と安定した収益基盤を示しています。今後も高い収益性を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフロー状況をみると、営業活動によるキャッシュ・フローは安定的に確保されており、設備投資などの投資活動にも積極的に取り組んでいることがわかります。財務活動では、着実に配当を行っています。このように、収益力の高さに加え、健全な財務体質と適切な資金運用を行っているのが特徴といえるでしょう。
配当の支払額
長谷川香料は株主への利益還元にも積極的です。2023年11月10日開催の取締役会決議により、2023年9月期第1四半期の配当金は1株当たり31円と定められました。これは前年同期から1円の増配となっています。今後も着実な増配が期待できるでしょう。
今後の展望
長谷川香料は、研究開発力の強化や新製品開発に注力し、高付加価値製品の拡販を目指しています。国内外の需要取り込みにも注力しており、今後も安定した業績拡大が期待できます。中長期的な視点で、同社の持続的な成長を見守っていく必要があるでしょう。
編集部のまとめ
長谷川香料株式会社の2023年12月期第1四半期の決算は、増収増益で順調な滑り出しとなりました。売上高、営業利益、経常利益のすべての指標が前年同期を上回り、収益力の高さが評価できます。高い資本効率と財務健全性を備えており、今後の持続的な成長が期待できる企業です。株主への利益還元も積極的に行っているのも特徴的です。業績の推移を引き続き注目していきましょう。
長谷川香料株式会社の決算日や配当についてまとめました。
長谷川香料株式会社の決算日は9月30日で、第1四半期の決算は12月31日に締め切られています。また、同社は株主への利益還元に積極的で、2023年11月10日開催の取締役会で2023年9月期第1四半期の配当金を1株当たり31円と決定しました。今後も着実な増配が期待できる企業といえるでしょう。