東洋合成工業株式会社の第74期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
スポンサーリンク

弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

東洋合成工業株式会社の直近の決算が発表されました。同社は化学製品の製造・販売を手掛ける企業で、電子機器向けの感光性材料や高機能な化成品を提供しています。今期の業績は感光性材料事業を中心に売上高が減少したものの、生産性の向上でコストを抑えた結果、利益率は堅調に推移しました。また、堅実な財務基盤も維持できています。中長期的な成長に向けた取り組みに注目が集まりそうです。

スポンサーリンク

企業情報

企業名: 東洋合成工業株式会社
証券コード: 4950
決算期: 3月期

東洋合成工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

東洋合成工業株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算は12月31日に締め切られ、2月中旬に決算報告書が公表されます。

主な事業

東洋合成工業は、フォトレジスト向けの感光性材料や、電子材料向けの高機能化成品の製造・販売を主要事業としています。感光性材料事業では、半導体やディスプレイ向けの材料を提供しており、化成品事業では電子材料のほか香料材料やタンク物流サービスなども展開しています。高度な技術力と生産性の高さが同社の強みとなっています

今期の業績と利益率は?

今期(2023年3月期第3四半期)の業績は、半導体需要の低迷や在庫調整の影響を受け、売上高は前年同期比10.3%減の23,095百万円となりました。一方で、生産性の改善やコスト抑制に取り組んだ結果、営業利益率は11.4%を確保し、堅調な利益推移が続いています。

売上・利益の推移

東洋合成工業は感光性材料事業や化成品事業を通じて、安定した業績を維持してきました。過去3年の売上高は34,156百万円、33,917百万円、23,095百万円と推移し、営業利益も5,122百万円、5,347百万円、2,628百万円と高水準を保っています。中期的には、半導体需要の回復などを背景に、業績の回復が期待されています

四半期連結貸借対照表について

東洋合成工業の直近の四半期連結貸借対照表(2023年12月末)では、総資産が56,832百万円と前期末から5,727百万円増加しています。これは主に有形固定資産の取得などによるものです。一方、負債は35,735百万円と増加し、安定した財務基盤を維持しながらも、積極的な設備投資を進めている状況がうかがえます。

資産の部

資産の部では、流動資産が21,872百万円、固定資産が34,960百万円となっています。主な増加要因は、受取手形及び売掛金の増加と有形固定資産の取得によるものです。

負債の部

負債の部では、流動負債が22,080百万円、固定負債が13,654百万円となっています。主な増加要因は、短期借入金と設備関係未払金の増加、および長期借入金の増加によるものです。

純資産の部

純資産の部では、21,097百万円と前期末から1,455百万円増加しています。これは主に四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率は37.1%を維持しており、健全な財務状況が続いています。

ROAとROE

東洋合成工業のROA(総資産利益率)は直近3.0%、ROE(自己資本利益率)は8.2%となっています。これらの指標は前期に比べて低下傾向にありますが、依然として化学業界の平均水準を上回っており、収益性の高さが特徴といえます。今後は、更なる業績回復と事業構造の強化により、収益性の向上が期待されます。

キャッシュフロー

東洋合成工業のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インが安定して確保されています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・アウトが大きく、フリー・キャッシュ・フローは減少傾向にあります。これは同社が中期的な成長に向けて設備投資を進めている結果と考えられます。今後の収益力向上と投資効率の改善によって、キャッシュ・フロー面での経営基盤がさらに強化されることが期待されます。

配当の支払額

東洋合成工業は、1株当たり年間40円の配当を行っています。配当性向は約18%と、業績に応じた安定的な配当を実施しています。同社は、株主還元と同時に、積極的な設備投資による成長への投資にも注力しており、株主価値の向上に努めています

今後の展望

東洋合成工業は、中期経営計画「Beyond 500」に基づき、半導体市場への供給力強化や、生産性の向上、新製品開発などに取り組んでいます。半導体需要の回復や、高機能材料の販売拡大などにより、今後の業績回復が期待されます。また、財務基盤も健全に推移しており、企業価値の継続的な向上が期待できると考えられます。

編集部のまとめ

東洋合成工業は化学業界の中でも高い収益性と技術力を誇る企業です。直近の業績は半導体市況の影響を受けて減収となりましたが、生産性の向上や安定的な収益力によって、利益率は良好な水準を維持しています。中期的には、半導体需要の回復や新製品投入などにより、更なる業績拡大が期待されます。財務基盤も健全で、株主還元にも力を入れるなど、同社の持続的成長が期待できる企業といえるでしょう。

東洋合成工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。

東洋合成工業株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に締め切られます。配当は年間40円(中間20円、期末20円)が実施されており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も、安定した財務基盤と収益力を活かし、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。

タイトルとURLをコピーしました